西井葉子 ◎ 三重県伊勢市出身。三重県立伊勢高等学校、慶應義塾大学文学部仏文学科卒業後、イーノ・ミルコヴィッチ音楽アカデミー(クロアチア)ピアノ科に全額特別奨学生として入学し、通常4年間の学士課程を異例の2年間で卒業。その後、同音楽アカデミー大学院修士課程に在籍するとともに副科ピアノ科助手として指導にもあたる。又、世界的フルート奏者ピエール=イヴ・アルトー氏によるフルート・マスタークラスに於いて度々伴奏者を務める。2001年同音楽アカデミー大学院修士課程修了。同年9月より2年間、同音楽アカデミーピアノ科に於いて、エフゲニー・ザラフィアンツ教授の助手を務め、指導にあたる。2005?2007年、文化庁新進芸術家海外留学研修員として、クロアチア国立ザグレブ音楽アカデミー大学院研究科に留学、主にロシア音楽に対する造詣を深めると同時に、クロアチアの作曲家と音楽の発掘・研究を進める。
初めてクロアチアに渡航した1998年以降、クロアチア・スロヴェニア・イタリア各地で、数々のリサイタル開催のほか、室内楽・伴奏の演奏活動も活発に行い、2001年には、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団(レオニード・ニコライエフ指揮)とベートーベンの協奏曲第3番を共演。
日本では、電気文化会館(名古屋)、トッパンホール(東京)、浜離宮朝日ホール(東京)、三重県文化会館大ホールなどでのリサイタルのほか、各地でソロ・室内楽・伴奏の演奏活動を行っており、音楽雑誌への記事執筆や翻訳等、多彩な活動を繰り広げている。
クロアチア音楽、また広く旧ユーゴスラヴィアの作曲家と音楽の研究・普及に力を注いでおり、2012年には、伊勢からの文化発信プロジェクトとして、クロアチア初の女流作曲家として知られるドラ・ペヤチェヴィッチ(1885-1923)のピアノ作品全曲演奏会(全2回)を企画、開催。
これまでに、富尾光子、兼重直文、小川京子、小林仁、エフゲニー・ザラフィアンツの各氏に師事。
【受賞歴】
第41回全日本学生音楽コンクール名古屋大会小学生の部第2位
第45回全日本学生音楽コンクール名古屋大会高校生の部奨励賞
2000年 "ピアネッロ・ヴァル・ティドーネ "Young Talents Musical Interpretationコンクール(イタリア)ピアノ部門第1位
2000年 第5回マネルビオ国際音楽コンクール(イタリア)ピアノ部門第1位
2003年 第2回イグナシオ・セルヴァンテス国際ピアノコンクール(キューバ)にてファイナリスト、キューバ国立交響楽団と共演
2003年 第5回J.ブラームス国際音楽コンクール(イタリア)ピアノ部門第2位
2003年 第5回アントン・ルビンシュタイン国際ピアノコンクール(イタリア)第3位、 併せてA.ルビンシュタイン特別賞受賞
2003年 第1回パドヴァ国際音楽コンクール(イタリア)ピアノ部門第1位
2003年 第13回S.ラフマニノフ国際ピアノコンクール(イタリア)第3位
【西井葉子ホームページ
http://www.amigo.ne.jp/~rn181023/】