ライネッケ: 左手のためのソナタ Op.179 より 第1楽章
ライネッケ: : 葬送行進曲 Op.200
ライネッケ: 序奏とアレグロ・アパッショナート ハ短調 Op.256*
ブラームス: クラリネットソナタ 第1番 Op.120-1*
※クラリネット独奏= 豊永美恵
※ピアノ独奏= 赤松林太郎
赤松林太郎(ピアノ)
あかまつ りんたろう◎1978年大分生まれ。2歳よりピアノとヴァイオリンを、6歳よりチェロを始める。神戸在住の幼少時より多くのコンサートに出演し、小学4年生の時には自作カデンツァでモーツァルトの協奏曲を共演する。札幌に移った翌1990年に第44回全日本学生音楽コンクールで全国第1位・野村賞をおさめたのを皮切りに、国内の数多くのコンクールで次々と優勝を重ねる。1993年には仙台市教育委員会より平成5年度の教育功績者に表彰される。2001年に神戸大学を卒業した後、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてピアノ・室内楽共に高等音楽家課程ディプロマを審査員満場一致で取得(室内楽は全審査員満点による)。これまでにピアノを熊谷玲子、ミハイル・ヴォスクレセンスキー、フランス・クリダ、ジャン・ミコー、ジョルジュ・ナードル、ゾルターン・コチシュ、室内楽をニーナ・パタルチェツ、クリスチャン・イヴァルディ、音楽学(西洋音楽史)を岡田暁生の各氏に師事する。2000年に第3回クララ・シューマン国際ピアノコンクールで日本人初となる上位入賞を果たし、ドイツ国営第2テレビのドキュメントが放映されて、世界的音楽学者Dr.J.カイザー、M.アルゲリッチやN.フレイレ等に賞賛される。その時のライヴ録音はドイツよりCDでリリースされる(シューマンのピアノ協奏曲)。その後もフランス、イタリア、スペインの十指に余る国際コンクールで優勝や上位入賞を続けて、フランスの音楽雑誌 "Piano"2003~2004年号でその受賞一覧が紹介される。デュッセルドルフ、パリ、ブダペストのヨーロッパ在住中から精力的な演奏活動を始める。2000年にサンクト・ペテルブルク国際音楽祭「白夜祭」、 2001年にデュッセルドルフ「若い音楽家シリーズ」、2003年にパリの名門ホール サル・ガヴォーにおけるガラ・コンサート、またサン・メリ教会でのパリ・デビューリサイタル、2004年に第6回別府アルゲリッチ音楽祭における開幕コンサート、2005年にブダペストで日・EU友好交流年行事として開催されたリサイタル、2006年にブダペストの旧リスト音楽院でのリサイタル、2007 年にブダペストの新国立コンサートホールでのリサイタル、伊フラスカーティでのリサイタルなど。同年秋に東京でロイヤルチェンバーオーケストラとの共演でデビューした後、2008年にはロイヤルメトロポリタン管弦楽団のニューイヤーコンサートで、西本智実氏との共演でチャイコフスキーのピアノ協奏曲をツアー公演。2010年にはコロンビアの首都ボゴタにて、国立ロス・アンデス大学の招聘を受けてリサイタルを行う。国内各地の主要ホールはもとより、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、台湾、コロンビアなどを公演で廻る。有名オーケストラのメンバーとの室内楽なども展開、協奏曲の幅広いレパートリーにも支持がある。現在は年間40回以上の国内外での演奏活動を続けながら、全国各地での講座や公開レッスンも多く、ホールのプロデュース、国内外での審査員も務めている。新聞やミニコミ誌、美術誌(別冊太陽)への執筆多数。日本音楽表現学会、日本フォーレ協会各会員、全日本ピアノ指導者協会正会員。2010年度PTNA新人指導者賞。(2011年8月現在)
豊永美恵(クラリネット)
2002年からハンガリー国立F.リスト音楽院に留学。03'/04'年度ハンガリー政府給費留学生、平成18年度文化庁新進芸術家海外研修員。04'にリスト音楽院リサイタルでF.ヒダシュのクラリネットソナタを世界初演し本格的なソロ活動を始め、ブダペスト春の音楽祭、都民芸術フェスティヴァル、日本演奏家連盟主催「演連コンサート」、越のルビー音楽祭、北九州国際音楽祭、LA FOLLE JOURNEÉ au JAPONなど多数の演奏会に出演。"岩城宏之音楽賞2009"を受賞。文化庁主催「明日を担う音楽家たち2011」では、F.ヒダシュの「クラリネット協奏曲センプリーチェ」を日本初演するなど、積極的にハンガリーの作品を取り上げ、日本とハンガリー音楽界の親善大使的存在となるなど精力的に活動する他、東京ジュニアオーケストラソサエティなどで後進の指導にもあたる。