第8回 開催レポート
第8回の出演者は泊真美子さん。
技巧的な作品が並ぶ重量級のプログラムでしたが、泊さんの演奏は素晴らしい響きでした。会場の皆さまも堪能されたのではないかと思います。
コンサート前半はリストの有名な2作品から。「ペトラルカのソネット104番」は演奏する方が多い曲ですが、ピアノ曲事典には登録されていませんでした。大作バラードを挟んで、休憩前最後の曲は「ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』より『イゾルデ愛の死』」。オペラ作品の編曲です。音楽史上最も濃厚な音楽の一つと思われるこの曲を、ピアノ一台で表現するには「ピアノが弾ける」だけではまったく力不足といえます。泊さんの演奏は美しいものでした。動画公開を楽しみにして頂きたいです。
後半は日本人作品から。柿沼 唯「ペオニア」、土田英介「波動」どちらも響きの美しい音楽ですが、十全に行き届いた演奏で、小さな「東音ホール」での演奏会であることを忘れるほどでした。
やはり生演奏は素晴らしいということを再確認する会となりました。「公開録音」を進めるにつれ、「録音の限界」を感じてしまうのはちょっと皮肉なことかもしれませんね。とはいえ、もちろんYouTubeでの公開にも意義を感じています。楽しみにお待ち下さい!
今回の来場者は40名。入場料総額は84,600円でした。ご協力ありがとうございました。
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