響きの森　～バッハからフランス近代へ～

ピアノソロとして書かれた名曲、たとえば皆様御存知のショパンのソロ作品や、ピアノを勉強していく上で誰もが通る道ブルグミュラーの作品が2台ピアノ版に編曲されると、どんな響きになるでしょう。

また、オーケストラで耳慣れている大曲を、ピアノの明晰な響きで聴いてみると、まるで新しい世界に足を踏み入れたかのような気持ちにさせてくれます。

音楽の原点J.S.バッハの作品から、移りゆく色彩の世界ドビュッシーまで、さまざまな音楽の様式と色彩の変化を、アンサンブルの響きに包まれながらお楽しみ頂ければと思います。

＜プログラム＞

2台ピアノ

2台のピアノのための協奏曲 ハ長調 BWV 1061より第1楽章
Johann Sebastian Bach(1685-1750):Konzert für zwei Klaviere C-Dur BWV 1061　1. Satz

1台4手連弾

変奏曲（ムーアの歌による）ニ長調
Fryderyk Chopin(1810-1849):Variations sur un air national de Moore D-Dur

2台ピアノ

ショパン：仔犬のワルツ
F.Chopin(1810-1849)=A.Samuelson:Valse Des-Dur op.64-1

幻想即興曲
F.Chopin(1810-1849)=M.Gould(1913-1996)&B.Shefter(1902-1999):Fantasie Impromptu

2台ピアノ

牧神の午後への前奏曲（作曲者自編による2台ピアノ版）
Claude Debussy(1862-1918):Prélude à l'après-midi d'un faune

25の練習曲より　無邪気、せきれい
Friedrich Burgmüller(1806-1874):25 Études Faciles, op.100／Innocence, La bergeronnette

1台4手連弾

交響曲　第1番　ハ短調　op.68より第4楽章（作曲者自編による4手連弾版）
Johannes Brahms(1833-1897):Symphonie Nr.1 c-moll op.68 4.Satz

2004年にドイツにて結成後、国内外にて150以上のステージを踏み、ピアノデュオを専門とした活動で高い評価と注目を集めるドゥオール。
藤井隆史は東京藝術大学大学院修了。東京藝大及び武蔵野音大非常勤講師。
白水芳枝は東京藝術大学卒業。国立音楽大学、共立女子大非常勤講師。
文化庁、野村財団、DAADの奨学生として独・マンハイム音楽大学大学院に学び、ソロ及びピアノデュオ科最優秀修了。

各々ソリストとしてコンクール入賞、東京文化会館他でのリサイタルなど欧日にて活動。 ピアノデュオでロンドン、青山財団バロックザール賞、シューベルト、M.ドラノフなど国際的賞を受賞。
ヨーロッパ各地にてリサイタルを開催し、日米ではコンサート・ツアー。近年国内にて、文化庁芸術祭参加公演、NECガラコンサート、日本演奏連盟クラシックフェスティバルなどに立て続けに出演し、喝采を浴びた。
NHK出演、審査、FM西東京パーソナリティなどの他、PTNAコンペティション課題曲録音にも携わる。09年3月に発売されたデビューアルバム「ドゥオール」は各方面から話題を呼び、「レコード芸術」にて「特選盤」に選出されるなど、今後が益々期待されるピアノデュオである。
ホームページ：www.yoshie-takashi.com