5年目を迎えた学校クラスコンサート。全国各地で順調に実施を続けております。
今回は、第一回目の学校クラスコンサートからピアニストをつとめているピアニストの佐藤展子さんが、母校【越谷市立南越谷小学校】を訪れました。
当日は始動準備をしている学生ボランティア達が様子を見学。学生達による現場見学レポートをお届けいたします。
◆見学レポート◆
今回のコンサートを見ていて、クラスによって子ども達の反応が様々であることに驚きました。教育実習でも生徒の反応の違いによって、同じ授業内容をクラス毎に瞬時に変えていかなければなりませんでした。しかし、小学生は中・高生よりも年齢が低く反応が素直である分、クラスカラーのようなものが顕著に表れており、授業者はそれに柔軟に対応していかなければならないのだと痛感しました。
また、学校によって教室や設備等の環境が随分違う為、どのような場所においても生徒により近い場所で如何に授業を作り上げていくか...という事がとても重要だと思いました。
観賞の授業となると「生徒はただ聴くだけ」という形が多いように思いますが、今回のコンサートは正に生徒と作り上げていく授業だと思いました。佐藤さんと友田さんの話に聞き入って、生徒自身が音の振動を実際に感じてみたりクイズの答えを考えたり...と音楽をとても身近に感じることの出来る授業でした。
クラスコンサートを作り上げる事は大変ですが、とても素晴らしい経験になると思うのでしっかり準備をして授業に望みたいです。(フェリス女学院大学:嶋田泉・森珠央・岡本みく)
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クラスコンサートを聞き終えて帰る子供たちは、皆キラキラと目を輝かせ、笑顔で音楽室を後にしていました。ピアノの中を覗き込んだり、触ったり、弦のビリビリとした感触を肌で感じることで、今まで何気なく置いてあったピアノへの目が変わっていったように思います。
昨日は5年生、6クラスのコンサートでしたが、それぞれのクラスでカラーが違います。
1人1人の表情、反応もまた違い、それぞれに感じる部分、視点も違っていました。
普段のコンサートより、クラスコンサートでは何より、観客である子供たちの反応がダイレクトに伝わると感じます。舞台という仕切られた空間でない音楽室だからこそできる、子供たちとの触れ合いを大切にしたコンサートができるよう準備をしていきたいと感じました。
皆に1歩近づいてコンサートをされていた佐藤さん、友田さんの...音楽、楽器への優しいあたたかな思い溢れる空間だったからこそ、子供たちは心を開くことができたのだと思います。最後にお2人との共演で歌をうたっていた皆の声は明るく、とても純粋な声のように思いました。私自身、改めて楽器への思いを見つめられる機会となり、このような機会をいただけ感謝しています。(東京音楽大学大学院:原田 絵里香)
◆演奏曲目◆
【ピアノとホルンの演奏】♪モーツァルト:ホルン協奏曲第一番より、第一楽章
♪ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
♪ショパン:華麗なる大円舞曲
♪モンティ:チャールダッシュ
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【児童の皆さんと共演】
♪Believe
♪南越谷小学校校歌