北区王子小学校で1月24日に学校クラスコンサートが実施された。当日は学校公開日ということで、多くの保護者の方々が音楽室を訪れ、子どもたちと一緒に楽しみ、また子どもたちの生き生きとした表情を見つめた。
王子小学校の音楽の先生は、ピティナの指導者会員の貴堂昌子先生。以前他の学校で伊賀あゆみさんのクラスコンサートを体験したお子さんの様子を見て、ぜひご自身の勤務校でも、と希望され実現した。今回はその伊賀あゆみさんと、サクソフォーン奏者の飯島久江さんを迎えてのクラスコンサート。
貴堂先生からのリポートと生徒さんからの感想の一部をご紹介する。
●クラスコンサートを終えて~ひとりひとり、すてきな財産ができました
「わ~」声にならない感動のため息が第一声でした。
ショパンの「小犬のワルツ」をさらっと弾くピアノの音は、軽やかで華やかでそして本当に小犬がくるくる回っている感じは、デジタル音声では感じ取れない生きた音で、まず子どもの心をつかみました。
続いてアルトサックスとピアノのデュエットは、二人の息があっていて、聴いていて気持ちがとてもよくなり、子どもたちの顔は穏やかでした。
楽器の話や曲の説明などを交えて、子どもに親しみやすい曲をたくさん演奏してくださいました。さらに、共演できたことも思い出になったようです。ひとりひとり、すてきな財産ができました。
プロによるサロンのような少人数のコンサートは、かつてからの願いでした。体育館ではないこの小さな空間(音楽室)だから、演奏者の思いが直接肌で感じるからです。
気軽に良い音楽にふれる機会をくださった全日本ピアノ指導者協会に感謝いたします。
北区王子小学校 音楽科 貴堂昌子(ピティナ指導者会員)
●参加した児童の感想より
・私は小さいころに、ピアノをならっていたのですが、むずかしくてやめてしまいました。でも今は、すごく後悔しています。もう少しがんばっていれば、伊賀さんみたいなすばらいしプロになれたなと思っています。
・飯島さんは、サクソフォーンが命みたいだと言っていて、すごいなと思いました。
・エリーゼのためには、最初は楽しそうにしてるけど、だんだん不安が広がっていく感じでした。
・飯島ひさえさんは、10歳からサックスを始めたということは、ぼくたちにも、始められる確率がかなりあると思いました。
・今日は授業参観日でどきどきしていましたが、音楽を聞いているうちに、どきどきがなくなって、すごく楽しくなってきました。
・母もとてもよろこんでいて、「あなたが休んでも、私は行く!」と言っていました。
・いくつか知っている曲もあったので、「あ、聞いたことある。」と思いながら聞いていました。
・すごかったのは、おんぷです。普通は、見て覚えるのに、2人は、パッと見たら、もうドレミがわかって、すごいなと思いました。
・ピアノのばんそうと、サクソフォーンの音色が、とてもマッチしていて、とてもこの世の音楽とはいえない、ぼく史上最高の音楽でした。
・サクソフォーンも、「カルメン」の最後の方がおもしろかったです。一緒に歌をうたったり、リコーダーで演奏して、楽しかったです。また、一緒に演奏したりできたらいいなと思いました。
・最後の曲が好きでした。わたしがオモチャのへいたいになって行進しているような感じを想像しました。
・ショパンの曲は、家のCDでもあったので、もう1回きいてみて、「あぁ!やっぱり同じだ!」と思いました。サクソフォーンは、人の歌に似てると思っていました。ピアノは大きな音が出て、感情ゆたかなものだなぁ、すごいなぁ、大きくなったらひいてみたい!と思いました。
・私も「あっ、この曲知ってる」とか、小さい声で言ったりしていました。
・ピアノもサクソフォーンの音も、いっぱい聞けて、今日、私の思い出が1つふえました。しかも、サインまでしていただいて、と~~~~ってもうれしいです。
・演奏をするには、体力も必要なんですね。
・伊賀さんと飯島さんは、貴堂先生と同じ高校・大学で後輩ときいて、びっくりしました。
・ぼくたちもリコーダーでオーラリーを演奏しました。ぼくたちも、2人に負けないくらいの音で2人に勝ってみたいです。