西東京市立芝久保小学校では、ピアニストの西川潤子さんと、ソプラノ歌手の國光ともこさんが4年生2クラスを対象にコンサートを行なった。リコーダー、スネアドラムや木琴などによる華やかな「ブラック・ホール」の合奏、 タケカワユキヒデの「ビューティフルネーム」の合唱で、演奏者たちと共演も行なわれた。芝久保小学校の生徒さんたち、先生方からの感想文が届いたのでその一部をご紹介したい。
●思わず「すげぇ」と言ってしまいました
◆ 最初にピアノでひいてくれたショパンの幻想即興曲では、間近で見ただけあって、手がくものようになめらかにすらすらと動くので、びっくりしました。思わず、「すげぇ」といってしまいました。(4年2組)
◆ 西川さんの手元を見て、なんてすごくはやいのにきれいな音楽なんだろうと思いました。ほんとうにありがとうございました。(4年2組)
◆ 見てすごいと思いました。足でペダルをふむ所などけっこう筋肉を使うなど思ってませんでした。(4年1組)
◆ なんでふたをしめたりあけたりするのかな?と思ったら、歌のためと、ピアノをひく時とのためでした。歌といっしょの時は、ピアノのふたはとじていました。私がすごいな、と思ったことは、体、全身を使ってピアノをひいていたことです。私は、手と、足ぐらいかなと思っていました。だからびっくりしました。ありがとうございました。またきいてみたいです。(4年1組)
◆ 私は、西川さんがひくピアノを聞いて、やめてしまったピアノをまた習ってみようという勇気が持てました。(4年2組)
●しゃべる時はふつうの声だったのに...私もそんな声出してみたい!
◆ 私はひくい声しかなかなかでないので、高い声がでる國光さんがうらやましいです。どうしたら、高い声がでるんでしょう。教えてください。(4年1組)
◆ 私は初めてプロの人のソプラノを聞きました。「どうやったらあんなに高い声が出るのかな。」と思いました。まねをしてやってみても、やっぱりできませんでした。むずかしいことをやっているんだなと思いました。(4年1組)
◆ すごい歌をありがとうございます。あんなにきれいな歌声初めて聞きました。(4年2組)
◆ 最初は國光さんが歌った時は思ったより、ものすごく声が高くてビックリしました。でも声はとてもきれいな声で、私は「人間もこんな声が出せるんだなー」と思いました。(4年2組)
◆ うたをうたう時、國光さんをもくひょうとしてうたいたいです。(4年2組)
◆ 私もそんな声を一度でもやってみたいです!(4年2組)
◆ そんなに高い声が出せるんだな、と思いました。それに、すごく、たくさんの空気をすって、すごくきれいな声がでるんだなと思いました。私も、そんなきれいな声を出せるといいなと、思いました。本当に、すごくて、感動する一日でした。 (4年2組)
◆ しょうらい私は、音楽関係の仕事をもちたいなーと思っています。歌でもいいし、楽器でもいいなーと思っています。私は音楽で歌っていたり、楽器をひいている時、何もかも忘れられます。いやなことがあったら、いつも歌っています。とてもすてきな歌声をありがとうございました。(4年2組)
◆ ぼくは國光さんがふつうの声で歌うと思っていたけれど、アレルヤを歌う前にすごい声を聞いた時、ビックリしました。しゃべっている時はふつうの声だったのに、歌う時になるとすごくひびかせていたのが、すごく不思議でした。"私のお父さん"では、すごく大きかったのは、お願いばっかりで、びっくりしました。また歌をききたいです。(4年2組)
●先生方より~子どもたちの表情が輝いていました!
先日の芝久保小クラスコンサートでは、すてきなピアノの演奏と素晴らしい歌声をきかせて下さってありがとうございました。
ピアノに近づいて聴けたのは初めてだった子ばかりで(担任たちも)、感動が何倍にもなりました。 音楽っていいなあと、しみじみ感じられた一時間でした。
「自分の体が楽器なんだよ」というお話や、音楽室中に響く歌声に、子どもたちの表情が輝いていました。 どんなに感動したかは、子どもたちの手紙からもわかっていただけるかと思います。 担任たちも、今度はステージでの歌声がきけたら、と話しております。
演奏者
西東京市在住。桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業後、桐朋学園大学音楽学部卒業。1998年ピティナ・ピアノコンペティション特級金賞受賞など、国内外の多数のコンクールで優勝。モスクワのチャイコフスキー記念モスクワ音楽院大ホールにて、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番を演奏。併せてCD録音を行いアメリカで発売。国内のみならずオーストリア(ザルツブルグ)・ウルグアイ・フィリピン・イタリア・アメリカ・香港・シンガポールなど世界各国でソロ・室内楽・オーケストラとの共演で活躍し高い評価を得ている。 「西川潤子のピアノ日記」
武蔵野音楽大学卒業、愛知県立芸術大学大学院首席修了。新国立劇場オペラ研修所を経て、2003年新国立劇場小劇場にてガッツァニーガ『ドン・ジョヴァンニ』マトゥリーナ役でデビュー。平成15年度文化庁芸術家在外派遣研修員としてイタリアへ留学。「第16回F・チレア国際声楽コンクール」第2位、帰国後「第12回日本モーツァルト音楽コンクール」優勝、「日本モーツァルト音楽大賞選考会2005」大賞、「第3回東京音楽コンクール」第2位など国内外のコンクールで入賞を果たす。現在オペラやコンサートの他、ベートーウ゛ェン「第九」、モーツァルト「レクイエム」等のソリストとしても活躍している。2005年12月岐阜県民栄誉賞受賞。二期会会員。
プログラム
ショパン「幻想即興曲(ピアノ)
モーツァルト「アレルヤ~モテット《エクスルターテ・ユビラーテ》より」(ソプラノ)
ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」(ピアノ)
プッチーニ「私のお父さん~オペラ《ジャンニ・スキッキ》よりラウレッタのアリア」(ソプラノ)
北村俊彦 ブラック・ホール(合奏)
タケカワユキヒデ ビューティフルネーム(合唱)
エフエム西東京「西川潤子のようこそクラシック!」で3/12にクラスコンサートの様子を放送。
「西川潤子のピアノ日記」には西川さんのコメントが!