vol65

ピティナ・ピアノフェスティバルVol.65 音楽科の脳×科学者の脳 Vol.2
  • 2016.8.23(火)
  • 13:30開演(13:00開場)
  • 上智大学 10号館講堂(東京・四ツ谷/アクセス)
◆フェスティバル聴講料(第1・第2講座セット券のみとなります)

一般8,000円、ピティナ会員7,000円、学生3,000

  • 2014年8月23日に開催されたピティナ・ピアノフェスティバルのチケットを購入された方は、第一講座が講師の急病でキャンセルとなったことを受け、今回、一般・ピティナ会員2,000円引、学生1,000円引となります。申込時にお伝え下さい。(講義資料は再配布します。)
土田英介先生 当企画特別講義資料付き!
主催:(一社)全日本ピアノ指導者協会フェスティバル実行委員会/協力:上智大学、上智大学音楽医科学研究センター/協賛:(株)河合楽器製作所
前売り終了、当日券は13:00より受付で販売(充分な枚数がございます)
  • 午前のシンポジウムも予約不要でご来場いただけることになりました。
    ぜひ合わせてご来聴ください。
ピティナ・ピアノフェスティバル 13:30-17:00
  • 13:30-14:45 第1講座
  • 音楽が脳を育む?? ~練習の光と影を読み解く~
  • 古屋晋一先生 医学博士、上智大学理工学部准教授・同音楽医科学研究センター長
  • 15:00-17:00 第2講座
  • ベートーヴェン解析講座 ~初期のソナタを紐解く~
  • 土田英介先生 作曲家・ピアニスト、東京音楽大学ピアノ科教授
上智大学音楽医科学研究センター主催 特別シンポジウム 10:00-12:00 ※入場無料(要予約/限定先着200名/予約はピティナから可能)
  • 音楽を感じる脳
  • 講師:藤井進也先生(東京大学教育学部特任助教)
  • 音楽が傷つける脳
  • 講師:坂本崇先生(国立精神神経医療研究センター病院神経内科診療部 第三神経内科医長)
  • 午後の内容にも関連した、上智大学主催のシンポジウムです。(要予約)
  • 13:00より会場前にて、上智大学及び東京音楽大学博士課程の学生によるポスターセッションを行います。
  • 当日は、ピアニストによるゲスト演奏を予定しております。
◆ ごあいさつ

ピティナ創立50周年という記念すべき年に、65回目のフェスティバルを企画いたしました。今回は、前回に引き続き「音楽家の脳×科学者の脳」と題し、脳科学者の古屋晋一先生と、作曲家・ピアニストの土田英介先生をお迎えします。
古屋先生は、前回2年前のフェスティバルの後、帰国し、上智大学に研究の拠点を移されました。昨年末には「上智大学音楽医科学研究センター」を創設、センター長に就任されています。音楽家に特化した研究拠点としては、アジアでは初のものであり、古屋先生をはじめとする科学者の皆様の最先端の研究成果が音楽教育の現場にももたらされ、実り豊かな未来を拓いてくださると、私は信じております。
後半は、おなじみの土田英介先生に、満を持してベートーヴェンを解析していただきます。作曲家と演奏家の両面から鋭い視点で作品に迫る土田先生の分析は、徹底した論理で真実に迫る科学者の切れ味に勝るとも劣りません。
私たちが今生きている時代は混迷を極めています。何が事実で、何が真実なのか。情報をどう選択し、いかに判断すべきか。思考力と直感力を一体化させることによって、私たちはこの混沌から抜け出す術を見出さなければなりません。人間とは何なのか、その存在の意味を見極める力を養うために音楽にどのような役割と可能性があるか。今年のフェスティバルが、そのことを考える機会となる契機となることを願ってやみません。

ピティナ理事・フェスティバル実行委員長 播本 枝未子(東京音楽大学教授、上智大学客員教授)

◆ 講師プロフィール
古屋晋一(ふるや・しんいち)
上智大学 音楽医科学研究センター センター長、ハノーファー音楽演劇大学 客員教授。大阪大学基礎工学部を卒業後、同大学大学院医学系研究科にて博士(医学)を取得。ミネソタ大学 神経科学部、ハノーファー音楽演劇大学 音楽生理学・音楽家医学研究所にて勤務した後、現職。アレクサンダー・フォン・フンボルト財団研究員、日本学術振興会特別研究員PDおよび海外特別研究員などを歴任。音楽家の脳と身体の研究分野を牽引し、マックスプランク研究所やマギル大学、ロンドン大学をはじめとする欧米諸国の教育・研究機関における招待講演や、国際ジストニア学会や国際音楽知覚認知学会、Neurosciences and Musicといった国際学会におけるシンポジウムのオーガナイズ等を行う。また、ヨーロッパピアノ指導者協会(EPTA)をはじめとする国内外の音楽教育機関において、演奏に結びついた脳身体運動科学の講義・指導を行う。学術上の主な受賞歴に、ドイツ研究振興会(DFG)ハイゼンベルグ・フェローシップ、大阪大学共通教育賞など。主なピアノ演奏歴として、日本クラシック音楽コンクール全国大会入選、神戸国際音楽コンクール入賞、ブロッホ音楽祭推薦演奏会出演(アメリカ)、東京、大阪、神戸、奈良でのソロリサイタルやレクチャーコンサートなど。主な著書に、ピアニストの脳を科学する、ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと。ランランとのレクチャーコンサート、ビートたけし氏との対談、NHKハートネットTVやサイエンスZEROへの出演など、研究成果を社会に還元するアウトリーチ活動にも力を入れている。東京大学、京都市立芸術大学、東京音楽大学にて非常勤講師を併任。アンドーヴァー・エデュケーターズ公認教師。WEBサイト
土田英介(つちだ・えいすけ)
東京藝大作曲科卒、同大学院修了。第53回日本音楽コンクール作曲部門第1位。第14回民音現代作曲音楽祭にて委嘱曲「交響的譚詩」が初演。主要作品に「追悼曲~ピアノのための~」「ピアノ・ソナタ」「ラプソディ~ヴァイオリンとピアノのための~」「フルート、ヴィオラ、ピアノのためのトリオ」「前奏曲~クラリネットのための~」「弦楽四重奏曲」児童合唱組曲「あしたへ」「子守唄、子守唄より~女声合唱のための~」「ヴァイオリン協奏曲」「窓~混声合唱のための~」「ピアノのための波動」「光陰の空間から~オーケストラのための~」「ファンタジー第1番、第2番~ピアノのための~」等がある。中でも児童合唱組曲「あしたへ」は、横浜市の委嘱で書かれ、横浜在住の小学生、大友直人指揮神奈川フィルにより、「ヴァイオリン協奏曲」は戸田弥生(Vn)大東尚宏指揮札響、漆原啓子(Vn)小松一彦指揮新日本フィルにより演奏されている。また「光陰の空間からオーケストラのための~」は、ソウル、上海、ハノイにおいて演奏され高い評価を得た。CDでは特に「ピアノ・ソナタ」を収録した「泊真美子2大ピアノ・ソナタを弾く」がレコード芸術誌特選に選ばれ、毎日新聞でも絶賛された。ピアニストとしては、山下一史指揮東フィル、飯森範親指揮東響の他、国内外の一流アーティストとの共演やソロ演奏を多数行い、CD録音や初演も多い。また、著書も多く「バッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻~演奏のための分析ノート1・2」(音友)は「ピティナ・ピアノフェスティバル」が契機となって執筆された。現在、東京音楽大学ピアノ科教授、洗足学園音楽大学客員教授、東京藝術大学・桐朋学園大学講師。
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