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- 13:30-14:45 第1講座
- 音楽が脳を育む?? ~練習の光と影を読み解く~
- 古屋晋一先生 医学博士、上智大学理工学部准教授・同音楽医科学研究センター長
一般8,000円、ピティナ会員7,000円、学生3,000円
ピティナ創立50周年という記念すべき年に、65回目のフェスティバルを企画いたしました。今回は、前回に引き続き「音楽家の脳×科学者の脳」と題し、脳科学者の古屋晋一先生と、作曲家・ピアニストの土田英介先生をお迎えします。
古屋先生は、前回2年前のフェスティバルの後、帰国し、上智大学に研究の拠点を移されました。昨年末には「上智大学音楽医科学研究センター」を創設、センター長に就任されています。音楽家に特化した研究拠点としては、アジアでは初のものであり、古屋先生をはじめとする科学者の皆様の最先端の研究成果が音楽教育の現場にももたらされ、実り豊かな未来を拓いてくださると、私は信じております。
後半は、おなじみの土田英介先生に、満を持してベートーヴェンを解析していただきます。作曲家と演奏家の両面から鋭い視点で作品に迫る土田先生の分析は、徹底した論理で真実に迫る科学者の切れ味に勝るとも劣りません。
私たちが今生きている時代は混迷を極めています。何が事実で、何が真実なのか。情報をどう選択し、いかに判断すべきか。思考力と直感力を一体化させることによって、私たちはこの混沌から抜け出す術を見出さなければなりません。人間とは何なのか、その存在の意味を見極める力を養うために音楽にどのような役割と可能性があるか。今年のフェスティバルが、そのことを考える機会となる契機となることを願ってやみません。
ピティナ理事・フェスティバル実行委員長 播本 枝未子(東京音楽大学教授、上智大学客員教授)