2.レポート
Horowitz、Rubinstein、Gouldが愛した調律師
フランツ・モアが語る「巨匠たちが求めた究極のピアノ
日程:2006年12月1日(金) 18時30分/会場:第一生命ホール
「面白かった。。。。」高校生・大学生の観客がこんな感想をもらした。きっと彼等の両親ですら、ここで披露された巨匠たちの活躍をリアルタイムでは 知りえないであろう。「こんな巨匠たちと実生活までも共にしたモアさんと同じ舞台に立てて幸せ」演奏を終えたコブリンはこう話した。この日紹介された偉大 な巨匠たちが天へ旅立ってから、はや数十年の年月が経っているが、その真髄がこの日まざまざと生き返った。
フランツ・モア ; Franz Mohr
スタインウェイ&サンズのチーフ・コンサート・テクニシャンとして、ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、ギレリス、ヴァン・クライバーン、グレン・グールドなど、世界的に著名なトップアーティストの調律を担当。特に、25年間の長きにわたりウラジミール・ホロヴィッツの専任調律師として務め、日本公演の折にはホロヴィッツとともに来日。
自らを「世界で一番幸福な調律師」と呼び、世界中のコンサートステージで活躍。1994年、ピアノ技術者としての貴重な体験の集大成として、『ピアノの巨匠たちとともに』出版。
アレクサンダー・コブリン ; Alexander Kobrin
グラスゴー国際ピアノコンクール(1998年)、ブゾーニ国際コンクール(1999年)、ヴァン・クライヴァーン国際ピアノコンクール(2005年)にて優勝、ワルシャワ・ショパン国際ピアノコンクール第3位(2000年)、浜松国際ピアノコンクール最高位(2003年)。これまでに、イタリア、ドイツ、UK、およびロシア各地でコンサート、オーケストラ共演を行う。
プログラム
第1部: フランツ・モア講演(通訳:井上 裕佳子)
第2部: アレクサンダー・コブリンによるコンサート
・ハイドン:ソナタ ヘ長調 Hob.XVI/23
・ショパン:ノクターン ロ長調 op.9-3 および ヘ長調 op.15-1
・ラフマニノフ: 「音の絵」 op.39より 1、4、8、9
当日使用したピアノ スタインウェイNo.503,314503 |
コンサート終了後、語り合うモア氏とコブリン |
協力
スタインウェイ・ジャパン株式会社
株式会社ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル