2019年11月19日(火)にカワイ湘南ショップにて菅原 望先生をお招きし、「ピアニスト菅原望氏に学ぶ 「ブルグミュラー18の練習曲」」を開催いたしました。
ブルグミュラーコンクールファイナル直前企画ということで菅原望先生にブルグミュラー18の練習曲について、お話と演奏をお願いしました。藤沢での開催でしたが早朝にも拘らず遠方からもたくさんの先生にお集まり頂きました。
各曲のイメージから大変わかりやすくお話くださり、具体的なバランスの作り方や拍子とテンポの考え方、曲の中でダイナミックをどのように変化させていくのか、またハーモニーの変化を表現に繋げていく方法や楽譜の記号の読み解き方など、細部に渡って実に丁寧な言葉と実践(音)で解説をしてくださいました。
決して先生のお考えを押し付けるのではなく「こういう方法もあるし、こういうやり方もある、答えは1つではない。でもこうだと勿体ない。」など聴いている私たちにも一所懸命聴いて考えさせてくださいます。そして解説後にじっくりと演奏を聴かせてくださり、その表現の豊かさとアイデアの豊富さ、美しい音色、先生の息遣いなどが本当に素晴らしく、ご参加の先生方も思わずため息をついたり拍手をしてしまうシーンもありました。菅原先生の手にかかるとブルグミュラーもこんなステキな曲になるのか?と参加された全員の先生が感動されていたように思います。時折されるユーモアに溢れた例え話なども微笑ましく先生の穏やかな口調やお人柄もあって終始和やかな雰囲気に包まれておりました。コンクール企画でしたが、その趣旨を超えその先のショパンやシューマンにも繋がるロマン派作品の入口としてのブルグミュラー18練習曲の奥深さを知る機会となりました。この日のために沢山の準備をして下さった菅原先生に心より感謝いたします。