2019年10月21日(月)にピアノハープ社 ピアノギャラリーにて鈴木 弘尚先生をお招きし、「フレーズの法則」を開催いたしました。
19日、20日と熊本秋季ステップの開催後のセミナーでしたので学び多き充実した3日間でした。
フレーズ
音の高低、リズム、ハーモニーの3つの要素の中で同じものと変化していくものを見極めることで何に引力が働くかがわかる。中でも見落しがちなのがリズム。
フレーズは
◯開始→中心→終わりの経過があり
中心(イクタス→心理的な重さ)を歌うことをシューマンの『パピヨン』の一節で説明されました。
上行して頂点に向かうそのあと下降して付点リズム、ハーモニーの変化、引力が動く箇所を確認しながらの分析、クライマックスから離れる時こそ大切であることを教えていただきました。
絵画は1秒で見ることができるが音楽は作業の経過を見せている時間の芸術である。曲のクライマックスが生まれるとイントネーションとなり音楽はイントネーションの芸術、記憶の芸術とも言われる、と。
◯ショパンのワルツを例に
バール形式(a,a,b)2小節、2小節、4小節へと進むと4小節にクライマックスが来る。リズムを変えるとエネルギーの効果か見える、
つまりイクタスの音がどれかわかる。高いところへ向かってイクタスへ、その後の収束が大切。
◯リュシーの『リズム理論』
リズムによってエネルギーが変わる、重さがかかる音は伸びる(時間)、音符が多くなっても拍感を保つ、など。
フレーズの扱い方はなんとなく反応していたもののこのように整理して音符を俯瞰してみると法則に沿って作曲されていることが見えてきます。
感覚だったものがすっきりと法則という型で確認できると楽譜を眺めるのが一層楽しくなります。
鈴木先生、ありがとうございました。