2019年7月7日(日)にけんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター)リハーサル室にて中田 雄一朗先生をお招きし、「中田雄一朗ピアノマスタークラス ピティナピアノコンペティション課題曲公開レッスン」が開催されました。
ソロ、連弾含め11名のレッスン受講生が、中田先生による指導を受けられました。
受講生は小学生〜大学生まで幅広く、受講曲も様々でしたが、中田先生のレッスンはどの曲においても、楽譜に書いてあることを読み取り、五感をフルに使って丁寧に感じ取りながら演奏することの大切さをご指導なさっていました。
特に声部を分けて耳で音楽の動きを感じ取ることや、程よく柔軟にリラックスすることで豊かな響きになることを、受講生自身が感覚で掴めるまで繰り返しご指導されていたのが大変勉強になりました。「もっと練習を頑張りたい」という生徒さんの声も多く、聴講された方も「見違える程良くなった」と感激されていました。いつもの個人レッスンとは異なり、人前でレッスンを受けることで、受講生には良い緊張感がもたらされ、本番での集中力のトレーニングにもなったようです。
お昼にはトークコンサートも行われました。中田雄一朗先生によるショパン作曲「革命」の演奏は情熱的かつ繊細で受講生の良い刺激になっていました。また、本マスタークラス主催者である芳賀大峰氏(サクソフォン奏者)とのアンサンブルをテーマにした演奏も行われました。中田先生と芳賀大峰氏の息ぴったりの「チャルダッシュ」には参加者の皆さんも「お〜っ」と声を出して感動されていました。
中田先生の情熱的で色鮮やかな演奏の中には、どんな技巧的な表現が隠れているのかと思っていましたが、本マスタークラスを受講してみて、どんな曲でも共通して、楽譜に書いてあることを正確に表現するという基礎のところが大切なのだと感じました。まずは反復練習などによる安定した技術の習得を行なった上で、和声を丁寧に感じ取りながら、大きく表現することで、情熱的で色鮮やかな音色が作られていくのだということが理解できました。
中田先生、優しくご丁寧なご指導を本当にありがとうございました。また機会を作り是非参加させていただきたいと思います。