2019年6月6日(木)にカワイ横浜「プラージュ」にて石黒 加須美先生をお招きし、「石黒加須美先生による指導法セミナー 第2回(全5回)「まいぴあの①、②、③」 」を開催いたしました。
はじめに4月1回目の内容の質問にお答え頂くことから入り、レッスン時にママから離れたがらない生徒さんへの対応のコツや、決して先を急ぐレッスンをしてはいけない、などその年齢に沿った指導法をお話し頂きました。
今回は第2回目、4歳から6歳児の生徒さんを対象とした「まいぴあの①②③」のテキストで、読譜に入る為の大切なポイントをお話頂きました。
テキスト①―この時期の子供達には、難しい勉強に感じることなく、音楽を遊びのように感じ取り音楽と遊ぶ感覚を養っていく。
テキスト②―音形やリズムを理解するためのパターン読みの重要さ。
休符を含むリズム拍子感の理解へのアプローチ。
5線譜と鍵盤の一致。
テキスト③―左右別々の動き、タッチの違いを身につける。
テキスト③から5つの調をレッスンしていき、重要なのは調号に注意して弾くだけでなく、それぞれの調が持つイメージを感じ取れるようにすると同時に
I・IV・Vの響きをただ指の「間隔」で覚えるのではなく
調の色合いも感じとる「感覚」を身につけることが大切。
以上の内容が全テキストの1曲1曲にとても工夫されて織り込まれていて、楽しく学びながら進めていけるテキストです。
今日のセミナーを通してベースとなっている石黒先生の明るく温かなお人柄、と共に先生のパワフルさが会場いっぱいにあふれて、私たちもシャワーのようにそのパワーを浴びることができたひとときでした。
常に子供に寄り添い、レッスンの時に『何もしない、何も言わない生徒さん』にも「今日は楽しかったね」と声かけをする大切さ、子供にとって苦痛にならない簡単な内容の臨機応変な繰り返しこそ自信をつけ、興味を膨らませるポイント。
そして導入期からいずれショパンやベートーヴェンを弾く時を見据えて音楽感覚を育てていくというとても大切な内容を勉強させて頂きました。
セミナー終了後も、熱気が冷めることなく、質問が次々と寄せられても一人一人、ていねいに対応されている先生の姿勢にも学ぶところがありました。
次の第3回セミナーは9月5日(木)「絶対音感レッスンについて」・・大きな収穫がありそうで、とても楽しみです。
ありがとうございました。