【実施レポ】2019/04/17 弓削田 優子先生セミナー(川口)

文字サイズ: |
2019/04/28
2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー
弓削田 優子

2019年4月17日(水)にカワイ川口ショップ・リリアコンサートホールにて弓削田 優子先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」を開催いたしました。

前回同様、午前中の限られた時間の中でA1級~C級のバロック・古典・ロマン・近現代曲と幅広く取り上げてくださいました。
弓削田先生の体験談を取り入れて会場を楽しく盛り上げながらお話をしつつ、各曲の重要なポイントとなる箇所を重点的に抜粋し、お手本演奏と注意演奏を交互に弾き比べながらわかりやすくご説明くださいました。


まず課題曲に入る前にお話をされていた重視してほしい2点のポイントは、受講者の先生方に深く印象に残ったのではないでしょうか。

先生側、生徒側とも意識するか否かで演奏が見違えるほど変化が生じる大切なポイントで、セミナー中も皆さんの受け取り方に大きな影響があったことと伺えます。

課題曲に入るといかに楽譜を追求することが大切か、作曲者の意図や背景の説明を十分に踏まえながら演奏くださいました。
時代背景や作曲者の性格・環境を深堀りすることや、解放音は別の音色に仕上げるなどの細かい和声分析、何のためにペダルが必要なのか場面ごとの考察であったり、個々の手のお話など、ここでしか聞くことのできない秘話を盛沢山お話くださいました。

また、先生の演奏はお人柄が滲み出るような柔らかく上品な音色でまるでヨーロッパの宮殿や花園にいるような錯覚を覚えました。
長い音価やスラーはもちろん、細かな粒でさえ一音一音に心が込められていてひとつも聴き逃したくないと、会場の皆さんも同じ思いに駆られたことでしょう。
課題曲にもブリランテがありましたが、美しく煌びやかな先生の演奏はまさにブリランテという言葉がぴったりだと感じました。

楽譜に忠実且つ個性の音色を引き立たせてこそ芸術的であり最も難関な部分ですが、今回の弓削田先生のセミナーを通して受講者の先生方は指導する側としてレッスンに必要な新たな要素を掴めた様に感じました。

非常に有意義で貴重なお時間となりました。弓削田先生ありがとうございました!

Rep:ピティナ埼玉県支部 石山 のどか

【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】2019...