2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー
菅原 望
2019年3月18日(月)に(株)開進堂楽器 楽器センター富山にて菅原 望先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」を開催いたしました。
A1級からC級までの曲を2時間という限られた中約50名の参加者が先生の演奏と解説に引き込まれていきました。
『バロック』
左手の表現について、次の3点が印象的でした。①ハーモニーを作るスラーは指でつつかず手首で回転させるようにすると良い。②絵画に例えると背景になる。③通奏低音に拍や音量を作る。
『古典派』
①右手メロディーと左手伴奏がぶつかる非和声音の所は柔らかくするときれいに聞こえる。②アルベルティバスは少しフィンガーペダルにすると自然な流れに。③アンドレとシュミットのソナチネでは左手の4分音符はレガートとノンレガートの2つの選択肢があること。
『ロマン派』
イメージをふくらませて音を作ること(明るさ、優しさ、さみしさ、エネルギーの大小、音の固い柔らかさ等)
『近現代』
明確なタイトルにより様々な音色が要求されテクニック、音楽性を引き出す指導者による言葉掛けの大切さを感じ、模倣から自分のものになるようにというお言葉が心に残りました。
あたたかなお人柄とユーモアに溢れたトーク、そして多彩な音色の演奏と確かな洞察で分かりやすい楽しい解説でした。又、菅原先生の講座を楽しみにしております。
有り難うございました。
Rep:ピティナ富山支部 木下紀子
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