2019年3月10日(日)に舞鶴市政記念館(2号棟)にて伊賀 あゆみ先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」を開催いたしました。
まだ肌寒い3月 10 日、赤レンガの市政記念館にて昨年度に引き続き伊賀あゆみ先生の課題曲セミナーを開催致しました。
まるで魔法のように湧き出てくる素敵な音とお話に魅了され、予定を越えた 3 時間という時間が瞬く間に過ぎました。
親子連れでの参加も目立ち、熱心に学ぼうとする意欲とそれを支援するご家族の姿に心強いものを感じました。
特に印象に残った点をまとめました。
時代や様式・作曲家の特徴などに合った音色や弾き方があるということ。楽器の歴史により変化してきたバロックとロマン派の弾き方による音色の違い、楽器の変遷による音やタッチの違い、ジャズとクラシックの拍のとらえ方の違い、作曲家の特徴やキャラクターを意識しての演奏すること。離鍵の意識、タッチの準備、呼吸の準備、瞬時に左手と右手のバランスをとって音が出せるようにする、指の付け根に響かせる。関節を意識した手の形にする等音色は姿勢や指、手首、指の付け根の関節、腕などの動きによって変化することを実際に弾き比べて頂きました。
また耳を使い、耳でわかりながら音を創って、いい耳を育てることが大切で音色の多様な表現を可能にしていくアプローチの仕方を学びました。
半終止と全終止の違いの効果を和声の機能を考えながら、ハーモニーの色を感じ取り、曲の形式を理解したうえで頭の中のアナリーゼを聞く側にもわかるように弾く等、深い理解と正しい実践で良い演奏につなげていくこと大切だということがわかりました。
プロジェクタースクリーンを活用し会場どの席でも先生のご指導が伝わり、受講している者にとって良い環境であり親切で手厚いものでした。ありがとうございました。