2019年3月19日(火)にノバホール別館 小ホールにて中田 雄一朗先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲コンサート」を開催いたしました。
A級~C級の課題曲全曲を対象に、会場で受講していたA1級B級を受ける生徒さんたちにもわかるように特に丁寧に解説を織り交ぜながら演奏してくださいました。とても参考になったのが、コンペ曲の課題曲練習段階で起こりがちな事例と実際的な練習方法について、表現の糸口をどこに見つけるかでした。小さいうちから、出したい音、弾きたい音楽イメージを、まず自分自身の中にしっかりと持つこと、できるようになるまで時間をかけて練習することが大事、とコンペを受ける子供たちへの心構えも伝えてくださいました。
級が上がってくると、技術の克服だけに集中して耳がついていかない場面も多々あるため、生徒が客観的に自分の音を聴き、和声感を感じながら弾けるための提案として、音源とのアンサンブル実演を披露して下さいました。新曲課題の演奏解説では、作曲家の想いは曲の中のどんなところにあるのか、作曲家本人から直接聴いたことをお話しながら弾いてくださり、音楽の中の物語が目の前に見える様で面白く新鮮でした。
アンコールも弾いてくださり、受講された皆様が最後まで熱心に聴き入っていました。中田先生、本当にありがとうございました。
〈受講者のお声〉
●とても楽しかったです。生徒に伝える際に噛み砕かなくても、先生が語ったことがそのまま使えると思いました。
●若いフレッシュな演奏とわかりやすい解説が良かったです。
●生徒が「試練」の演奏を聴いて、どうしても弾きたいと伝えてきた。自分の受ける級よりも上の級だったためお母さんが子供に無理、と言い聞かせた。
●普段集中しない生徒が2時間聴けたことが私の中では大成功でした。
●子供の頃、3度や転ぶところの部分練習や練習方法はどうしたらいいのか想像がつかなかったので、自分はあんな風に練習すればよかったのか、と思いました。コンペを受ける子供たちにたくさん来て聴いてほしいと思いました。(学生)
●自分(親)だけ来ましたが、子供に今日の課題曲コンサートを聞かせたかったです。