【実施レポ】2019/03/12 関本 昌平先生セミナー(近江八幡)

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2019/03/19
2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー
関本 昌平

2019年3月12日(火)に滋賀県立男女共同参画センター G-NETしがにて関本 昌平先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」を開催いたしました。

関本先生の美しく引き込まれる演奏が聴ける贅沢なセミナーとなりました。
2時間という限られた時間の中で、バロック・古典・ロマン・近現代の約30曲以上を
実演しながら、きめ細やかに教えていただきました。

・テンポ
急に遅くしたり速くしたりせず、動き始める雰囲気を醸し出すことがポイント。
センス良くテンポを切り替える。テンポの揺れが必要な場合もあるが、力強い曲では
一定のテンポで最後まで弾き切る方が良い。また、単調な曲は遅くしすぎず、サッと弾く方がよい。
難しい部分でテンポが遅くならないように。

・リズム
メヌエットは1拍目が上がるイメージで。ブレは4拍目から1拍目のまとまりを意識する。
弱拍は弱く弾くのが基本だが、活発な曲では強く出す方がよい場合もある。
同じ和音の伴奏型でも、2拍目と3拍目では表情を変える。1拍目の表情を大切にする。
リズムの抑揚を付ける。アウフタクトは強く出ない。

・フレーズ
フレーズの終わりは基本的に小さくするが、力強い終止感が必要な曲もある。

・アーティキュレーション
バロックでは音をあまり繋げず、ノンレガートで。チェンバロを意識する。
(グランドピアノなら弦の上に紙を置くとわかりやすい)
短調の曲ではスタッカートは切りすぎず、ポツポツと語るように。
バロック・古典派の曲は歌いすぎず(うねりすぎず)すっきりさわやかに弾く。
左手と右手の掛け合いでは、譲る所と主張する所を表現する。

・ハーモニー
転調のきっかけとなる和音を意識する。
近現代曲では、近親調でない意外な調に転調することもある。
音程による響きの違いも意識する。ホールの上方に音を届けるように。

・テクニック
指を立てるスタッカートや腹全体を使う弾き方など、曲によって奏法を変える。
速い音符などは、まず手拍子ができないと弾けない。1拍目はしっかりと、後は軽く。
跳躍は手や腕を固くしないように。アルペジオでは弾き終わった指を素早く寄せる。
交差する時は手を変えていることが分からないように。腕が外側に開くイメージ。
繋ぎ目だけペダルを踏むのもよい。


演奏者としても大変勉強になるセミナーを受講させていただき、嬉しく思います。
また、関本先生の講座を楽しみにしております。
本日はありがとうございました。

Rep:ピティナ近江八幡支部 塚本 香織

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