2018年11月28日(水)にカワイ横浜「プラージュ」にて西尾 洋先生をお招きし、「楽譜の向こう側 -独創的な演奏表現をめざして-」を開催いたしました。
当ステーションでは毎年、春と秋にとっておきのセミナーを開催しております。今秋は、西尾洋先生をお迎えして、『楽譜の向こう側』−独創的な演奏表現をめざして−という先生のメイン講座とも言うべき題目で、楽譜の読み方の基本のキを教えていただきました。
まずは「直感」が大切ということ、これは何だろう?なぜこうなっているのだろう?と「感じること」が大事だと前置きされました。セミナーではブルグミュラー18練習曲から2曲を取り上げ、具体的な楽譜の読み解き方を解説していただきました。また先生の同タイトルのご著書を使って、楽語の考え方、記号の奏法など、これまでの楽典の教科書にはどこにも表記されていなかった事を具体的に音にして下さり、一瞬にして長年の謎が解けました。また歌曲の音源を使って楽譜の理解がどれほど演奏表現にとって大切であるかという事例を分かりやすく示して下さいました。楽譜の中の「仕組み」を知ること、「仕組み」を知って音楽表現に生かしていくことこそが「楽譜を正しく読むこと」と、先生のお考えは首尾一貫しており、全てが納得の内容でした。ご参加頂いた先生方からも「学生の頃に知っていたら、もっと楽譜の読み方も楽典も楽しく取り組めたかも」、「もっともっと具体的に色んな曲の読み方を教えて欲しい」など早速、続編を期待する声も挙がっています。西尾先生のお優しい語り口に皆さんがすっかりファンになりました。西尾先生、本当にありがとうございました。