【実施レポ】アレンジワークショップ2018

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2018/11/29
アレンジワークショップ
当日のレポート

2018.10月28日(日)開催

毎回大好評のアレンジワークショップ。今回はたっぷり学べる、初の1日完結バージョンとなりました。人気の松田昌先生、丹内真弓先生からアレンジのヒントをたくさん学べるとあって、全国(北海道、富山、石川、長野、広島、山口など)各地からたくさんの方にご参加いただきました。

第1講座 松田昌先生
メジャーコードとマイナーコード ~生徒のレベルに合わせた教材作りに挑戦~
♪題材:「大きな古時計」

満席の会場の中を、松田昌先生が鍵盤ハーモニカを吹きながらのご登場!なにやら楽しいことが起こりそうなワクワクした空気が漂います。

昨年に続き「松田昌の音楽トレーニング」(ヤマハミュージックメディア刊)を使用しながら、まずはコードの基礎~応用まで一気に話を進めます。ワークショップらしく、受講生も鍵盤ハーモニカで音の確認をしながら必死についていきますが、「コードネームを言いながら」次々と飛び交う指示どおり弾くのは至難の業?いろんな音が混じりながらも、笑いの絶えない実習が続きました。

  • 前半のお話の中では、「コードネームはポピュラーのためだけのものではなく、クラシックにもコードネームをつけるとわかりやすい。音がすぐ浮かぶ利点がある」「音程は有名な曲の中で理解する」「コードネームを先に言いながら練習する。先に音を予想しながら弾く」などが、音楽の本質に関わることで特に印象に残りました。
    その後、配布された資料を元に、「大きな古時計」の【2声アレンジ】⇒【3声アレンジ】⇒【4声アレンジ】・・・と、様々なアレンジ手法を惜しみなく伝授してくださいました。

    受講生のアレンジ添削では、郡司智子さん(富山市)と門田裕美さん(所沢市)が、ピアノソロと鍵盤ハーモニカでの「大きな古時計」を披露。昌先生の的確なアドバイスにより、みるみるうちに曲が立体的に生き生きと輝き出すさまに、場内からは賞賛の声しきりでした。

  • 最後は【より多彩なコードと手法】⇒【ジャズ風】のアレンジ手法にまで発展。ワーグナーからドビュッシー、ジャズやブルーノートなどにも話は及び、昌先生のピアノ演奏に浸りながらの充実した2時間となりました。

  • ランチタイム&交流会

    昼休みはランチ兼交流タイム!日頃なかなか聞けない質問なども飛び交い、終始和やかな雰囲気で進められました。第2講座へ向けて、皆さんお腹も心も満たされたひとときではなかったでしょうか。

  • 第2講座 丹内真弓先生
    誰でも楽しく!アレンシの組み立て法 ~音を自由に扱えるためのアイデア集~

    午後からは、丹内真弓先生による明日からすぐ使える実践講座!
    今回は「アレンジカード」のお土産付きとあって、期待感も膨らみます。

    まずは「どんな気持ちカード」と「感性が目覚める!7つのピアノレッスン」(ドレミ楽譜出版社刊)を使って、音楽のイメージや感覚を膨らませるトレーニング。グループに分かれてカードを見せ合いながら、レッスンで子どもたちの感性を引っ張り出すヒントを探ります。「え~!」「それ?!」「やっぱり~」「あるある」と互いのカードを確認しながら、会場は大いに沸きました。

  • 次にいよいよ本日のお題!「茶色の小瓶」を、「アレンジヒントカード」(全37種類)を使ってグループで意見を出し合いながらどんどん発展させていきます。このカードは、「丹内先生の頭の中はどうなってるの?」という質問に答えるべく、アレンジの手順をカード化したものだそうで、具体的な使い方を楽しくレクチャーしていただきました。

    アレンジの手順としては、
    【1】メロディーはそのままに、まず伴奏系を吟味⇒【2】メロディーを吟味⇒【3】サイズ・構成を考える⇒【4】2コーラス目以降のアドリブに挑戦!ということで、最後に全員が2小節ずつのアドリブを順に回していき、正にワークショップらしい盛り上がりとなりました。

  • その後も、丹内先生のアレンジネタを惜しみなく披露してくださり、その引き出しの多さと、素晴らしいピアノに聴き惚れてるうちに・・・本日のラストコーナー。皆さんお待ちかねのミニコンサート♪のお時間となりました。

    ミニコンサート

    松田昌先生の鍵盤ハーモニカ、丹内真弓先生のピアノによる夢の共演!

    昌先生の新刊「マサさんの 大好きな鍵盤ハーモニカ」(ヤマハミュージックメディア刊)「マサさんのケンハモ講座」 (音楽之友社刊)

    から3曲をまず演奏していただきました。

    • 「上を向いて歩こう」
    • 「孤独」
    • 「チャルダッシュ」

    緩急メリハリを利かせた迫真のアンサンブルに、割れんばかりの拍手が鳴りやみません。予定外のアンコールとして、急きょ「枯葉」も演奏してくださることになりました。何の打ち合わせもなく今決まったというこの曲が、お2人の感性により、即興とは思えない、あまりにかっこいいアドリブバリバリのスイングジャズに!・・・曲が生まれる瞬間に立ち会える素晴らしい時間を共有させていただきました。

  • 感動の余韻に浸りながらの大変充実したアレンジワークショップとなりましたが、松田昌先生、丹内真弓先生、本当に一日ありがとうございました&お疲れ様でした。

    尚、来年のアレンジワークショップは、2019.10月14日(月・祝)東音ホールにて開催が決定しております。
    ぜひ次回のご参加もお待ちしております。

    Rep.:佐土原知子(TOKYOポピュラーステーション代表)

    参加者の声
    • 今回のようなアレンジに特化した講座は初めてで、ずっとこのような勉強をしたいと思っていたのでとても良い機会でした。(M.Mさん)
    • 今までクラシックのピアノを学んできたので、子どもの知ってる曲をピアノで弾けたり、アレンジして弾けたらなぁと思って参加しました。クラシックの曲にもコードネームをつけてみようと思いました。(Y.Nさん)
    • アレンジというととても難しく考えがちですが、きょうみんなで行ったリズムリレーはとても楽しかったので、生徒と試してみたいと思います。  ミニコンサートも素晴らしかったです!!(E.Hさん)
    • とても楽しかったです!先生方の講座中の演奏も素晴らしかったです!明日からもちろんレッスンにも役立てます。音楽を益々楽しめそうです。エネルギーもたくさんいただきました。(N.Tさん)

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