2018年9月25日（火）に茂原市東部台文化会館にて今野　万実先生をお招きし、「笑顔いっぱい！アイディア満載！！　今野万実　ピアノセミナー」を開催いたしました。

講座はピアノ導入過程を対象にしたもので、音作り、指作り、音楽的な耳作りに特化していました。ピアノのタッチを勉強するためアナログスケールに腕の重みをかけ手指で押しながら鍵盤の重み50gを学ばせたり、フレーズ作りに生かすため百均の円クッションを使って円を描くようにして学ばせたり、第一関節を曲げて鍵盤を弾かせるため百均や300均のクリップやトングを指先で押す方法をとらせたり、メロディーと伴奏のバランスの良い演奏のため10個のみかんを並べて、７個がメロディー３個が伴奏と言うように視覚化する方法で学ばせるような、グッズをふんだんに使った具体的感覚的直感的な教育法のお誘いでした。

これは外で遊ばない生活から来る筋力を始めとした運動能力の低下した現代の子供、ボタン1つでゲームやYouTubeやたくさんのおもちゃに興じることができるなど便利さを追求したゆえに背負ってしまった思考力や想像力欠如のみえる現代の子供にアダプトさせた教育のやり方でした。
教則本としては、ギロックの初めてのピアノ、叙情小曲集が使われました。

とにかくパワフルで力強い活弁の勢いある講師で、底に大阪のおばちゃん気質があり、生徒たちも親たちもつられて頑張っているといった背景があるように推測されました。
赤い大きなスーツケースの中には楽譜やらグッズやらがぎっしり詰められていて30キロはあろうかと思われるほど重く、倉吉から各駅で夜中に茂原に着き、長くなった講座が終わると昼食も取らずに各駅で大阪に帰ると言う元気な弾丸先生だったことが印象に深く残りました。