2018年4月19日(木)ピアノハープ社にて 赤松林太郎先生をお招きし、「赤松林太郎徹底講座シリーズ「四期」の知っておくべきこと 2018 第1回近現代・第2回バロック 」を開催致しました。
コンペ課題曲を取り扱いながら時代ごとに2時間の枠で解釈、演奏法、指のトレーニング、小さい年齢の子どもにわかりやすい伝え方などのいろんな切り口からお話を展開してくださいました。
今回は、〈午前 近現代・午後 バロック〉
の2回分を一日で。
時代としては離れていますが
身体を使って奏でる音色を作るという点では
どの時代にも共通しています。
近現代では、腕、手首、指先のテクニックを使い分けることで柔らかな音質から乾いた硬い音質をあまたある引き出しからご提示されピアノの限りない可能性を披露してくださいました。特に1の指の役割は重要かつ多彩。 また、ダンパーペダルと同様にソフトペダルをこれまでより積極的に活用するなど衝撃的でした。
バロック時代の舞曲は フランススタイルかイタリアスタイルかによってテンポ感やフレーズ感が違い、求められる音色も違ってきます。通奏低音を担当していたヴィオラ・ダ・ガンバやチェロの響き、∩や∨ボーイングを想定しての左手の打鍵の方向など楽譜をもっと奥深く眺める目を養わなければ、と痛感しました。
時代別の解説は楽器の歴史、ヨーロッパの歴史、 文化の歴史など幅が広く奥深くとくにイタリア、フランス、ドイツ、イギリスの国民性や風情が音楽に影響し表現法に大きく関わることはとても興味深いことです。
赤松先生の《四期演奏法》の講座は新しい発見と驚きの連続で「学びのたのしさ」を堪能させていただいてます。
★次回は古典派です。 5月31日(金曜日)10:00-12:00 ピアノハープ社にて開催予定です。 詳細はこちら