【実施レポ】ロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』実践セミナー 美しい音を求めて...ノン・レガートからレガートへ 第2回(古畑由美子先生)

文字サイズ: |
2017/11/14
ロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』実践セミナー 美しい音を求めて...ノン・レガートからレガートへ 第2回
古畑由美子
171026furuhata_2.jpg

2017年10月26日(木)10時-12時 オクターヴハウス内イベントスタジオにて古畑由美子先生をお招きし、「ロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』実践セミナー 美しい音を求めて...第2回ノンレガートからレガートへ」という題で講座が開催されました。

ピアノ教本『はじめの一歩』を用いて、ロシアの子供達が実際に受けているピアノ教育についてご教示くださるセミナーでした。7月に同セミナーの第1回目を行いましたが、大好評につき、今回も古畑由美子先生を講師としてお迎えし2回目の開催となりました。お話だけでなく、各教材の注意点やどのように指導すれば良いかや、レッスンの際の有効な言葉のかけ方、手や身体の使い方などの指導方法を直に教えて頂ける時間もありました。

まずロシアではなぜ多くのピアニストが生まれるのか、国家でどのような音楽教育をしているのか...といったことから、実際にピアニストを養成する為に音楽学校で行われている教え方や身体の使い方をどの様に子供たちに教えていくのかなどをお話頂きました。 子どもの頃は、まだ体が出来上がっていません。その状態でピアノを弾く為の身体や筋肉づくりの為のエクササイズ、身体の動きと筋肉の関係性などを具体的に説明して下さいました。エクササイズは、ボール(テニスボールサイズ)を使ったものや、普段自然にしている動きの中にもヒントがあり、実際には30もあるそうです。大変興味深い事ばかりでした。

171026furuhata_1.jpg

また実際にピアノを弾く際には、指導者が、最初からピアノに向かって無理に綺麗な弾き方を教えようとすると、子供の身体に負荷がかかってしまう為、生徒それぞれの弾き方や手・指など体の状態を確認しながら指導することが大事だと理解しました。 前回の講座では教本1,2巻が中心でしたが、今回は主に2・3巻を使い解説をして頂き、ノン・レガートから始めてきれいなレガートやスタッカートで弾けるようにするためのポイントを実際に指導する様子も見る事が出来ました。 指や手首などの使い方については、細かい微調整などによって培われていくもので、ほんの少しの間のレッスンでも音が変わるのがとても印象的でした。

受講者の方々からは、「先生の音の美しさに驚きました。自分の行ってきたことと全く違う手の使い方で、今日聞いたことを参考に、少しずつ自分でテキストをやってみたいと思いました。」「子供の時からハイフィンガー奏法で習ってきて、成人から指への負担をすごく感じていました。今回ロシア奏法を聞いて目からウロコでした。機会があれば、ピアノを通して先生に教わりたいと思いました。」などの感想をいただきました。
前回同様、セミナー終了後は多くの方が残って先生とお話されていました。先生ご自身からもまた多くの受講者の方からも第三回目を希望する声を頂戴しましたので、今後も継続して企画していきたいと思っております。

Rep:オクターヴハウス 橋川
 

【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】ロシア奏...