2017年10月17日(火)銀座山野楽器仙台店にて、今野万実先生をお招きし「ピアノの先生が知っておきたい 導入期の"指づくり""音づくり""耳づくり"II」を開催いたしました。
セミナーの始まりは前回の復習もかねて「ノン・レガート、レガート、スタッカート、バランス」の音をどのように感じさせ、どのように表現させるのかを楽しいお話とともにレクチャーしていただきました。手軽に手に入る100円ショップの商品を使ったグッズの活用法は、初めて参加される方にとっては目からウロコだったようです。そして後半では、身につけたテクニックを「はじめてのギロック」の楽曲に応用する指導のポイントを教えていただきました。
印象に残ったのは、現代のこどもたちに様々な情感、景色をどのようにイメージさせるのかということ。大人がたやすくイメージできる風景も、こどもたちにとっては未知のもので想像や理解のできないものだったりするということを、改めて思い知らされました。また、音色や表情の違いに気づいてもらうために提示する例は分かりやすく大げさに、ということも、「まずは気づかせる」という第一歩を踏み出すために重要なステップだと感じました。
セミナー後半には、今野先生が行っている実際のレッスンの様子の動画を流していただきました。15分ほどのレッスンの間にみるみる変わっていく生徒さんの指先や音色、表情を目の当たりにし、受講された多くの方がビデオに合わせて「うん、うん」と気づきや納得をしたようなうなずきをしながら、ご覧になっていました。 ギロックの楽曲や導入期の指導ポイントなど、教える上でのテクニックやコツをたくさん教えてくださいましたが、それ以上に「ピアノを、音楽を楽しんでほしい」というレッスンに対する情熱にとても心を打たれました。ギロックが生んだ素晴らしい楽曲を多くの子どもたちに楽しんでもらうために、コツやポイントを惜しみなく伝授してくださり、この日のセミナーは熱気と笑いと感動が順番にやってきてあっという間の2時間でした。
遠方よりいらしてくださった今野万実先生、そして当日受講された皆さま、本当にありがとうございました。