2017年10月11日(水)開進堂楽器 楽器センター富山にて松田昌先生をお招きし、「レッスンですぐに役立つ鍵盤ハーモニカの活用法 -マサさんのこれぞ!鍵盤ハーモニカ-」という題で講座が開催されました。
今回の講座の為に鍵盤ハーモニカを購入した人、お子さんのを拝借してきた人、ご自分が子どもの頃に使っていたのを持って来た!という物持ちの良い人等々、期待に胸膨らませるたくさんの受講生が集まりました。
いよいよ時間となり、会場にはファンファーレが鳴り響き、マサ先生が自らの演奏と共にご登場です。曲はペツォルトのメヌエット。左手も駆使して奏でられる、美しくおしゃれなコード進行と今まで聞いたこともない豊かな響きに全員うっとり!
実践編では、マサ先生は、私たちが音に対してイメージを持ちやすい様に「鋭いタンギングは鳳恵介さんのような喋り方の口で、ソフトなタンギングは美輪明宏さんのように口の奥を広くして...」とおもしろおかしく表現されました。なんと、その一言で会場の音が激変。普段のレッスンの中でも、ちょっとした言葉マジックで演奏が大きく変わる、という事にも改めて気がついた「なるほど??」な瞬間でした。
バッハのインヴェンション1番のモチーフには「からあげたべたい!」反進行になっていることろには「焼酎飲みたい!」と歌詞をつけることで、楽譜を楽しくアナリーゼできるという「すぐに役立つ!」お話を聞き、レッスンで近いうちに使うぞ!と張り切って帰った受講生も多いのではないでしょうか?実は私、帰ってから娘に実践をしてみました。テスト期間中の娘は「成績あげたい??」「勉強やめたい??」に替えて声高らかに歌っていました。まぁ世の中そんなに都合よくありませんが。
指をおろしたら簡単に音が出てしまうピアノとは違い、自分の呼吸と連動した音が出てくるので、フレーズの向かう収まる方向を考えたり、フレーズ間の空気を考えるのには鍵盤ハーモニカはとってもいい楽器だと思いました。「鍵盤ハーモニカってピアノより鍵盤の幅が狭いから弾きにくいし、クラスのみんなで弾いたら教室が割れそうにうるさいし、嫌い!」と子どもの頃から思っていた、私の鍵盤ハーモニカへの悪しきイメージが覆され、講座が終わる頃には、「どの曲を発表会に使おうかな」なんて考えている自分がいました。
今回の講座での感動や知識をこれからのレッスンに生かし、いつまでも音を楽しみながら追及していきたいと思いました。