2017年9月21日(木)フォルテ・オクターヴハウス イベントスタジオにて大内孝夫先生をお招きし、「参加型ワークショップ 生徒が集まる!音楽教室作り」が開催されました。
大内孝夫先生は元みずほ銀行支店長、2013年より武蔵野音楽大学就職課にご勤務。会計学やキャリアデザインなどの講義もされており、「音大卒は武器になる」などの画期的なご本を出版されて話題になっています。音楽家とは違う目線で、"これからの音楽教室づくりはどうするべきか、生徒が集まる教室にするにはどうしたらよいのか"という内容のセミナーでした。
前半は、今日本の中で音楽教室とはどんな位置づけにあるかという事を実際音大にいらして、学生と接しているからこそ見えてきた実情をお話されました。"少子化で音楽教室にとっては逆風が吹いているように言われるが、むしろ今が好機、この逆風を追い風として音楽教室産業をどのように盛り上げていくか"とお話でした。具体的には、経営と運営との違い、また経営する中で大事な3つの柱についてのお話が大変印象的でした。その中の一つである営業に関しては、"這いずり回ってでも、顧客を獲得していこうとする力が一番足りない"とお話されていました。 音楽家は自分のテクニック、指導法に関しては熱心に勉強するけれども、一経営者・会社としてどう運営していくのか、という部分についてはあまり重要視していない傾向があります。大変刺激的なお話で、普段他の先生からはあまり聞くことのできないお話ばかりでした。
後半はSWOT分析を行い、自分のお教室の強み、弱みを第三者の目線から分析するなど4人一組でグループをつくりワークショップが行われました。
受講生からのアンケートでは、
★今回特に感じたことは、音楽業界を皆で盛り上げていくことの重要性です。音楽教室をこれから立ち上げていきたいと思う人、教室の人数をもっと増やしていきたい人、様々な思いの方が参加されておられ、ワークショップではそれぞれの教室の現状や抱えていることを話し合い、どうしたら理想の教室を作り上げていくことができるかを皆で一緒に考え、アドヴァイスし合い、とても勉強になりました。
★セミナー後にもお教室の先生方や大内先生との話し合いは続きましたが、話しは尽きませんでした。またこのような場があれば是非参加したいです
★全国の先生方と力を合わせて、支え合いながら進めていくことができれば、音楽を学びたいと思う方々にもっとより良いものを提供できるように感じました。
★大変有意義で良い刺激になりました。具体的なワークで自分の現状を知ることができ目標を改めて定められました。意識の高いお教室の先生方と知り合う良い機会になりました
という様な前向きな感想を沢山頂戴しました。
受講者の方々は皆様同じ目的を持っていらっしゃるせいか、終始なごやかな雰囲気で、楽しそうにお話されていました。またセミナー終了後は、先生と直接お話したり、皆様それぞれ名刺を交換される等、思い思いに交流を深めていました。皆様のお顔が希望に満ちて、輝いていらっしゃるように感じました。既に第二弾を希望する声も頂きましたので、またどんなテーマで音楽教室の先生に役立つ講座を企画できるか考えていきたいです。