【実施レポ】横浜バスティン研究会シリーズセミナー 全4回「子供のために」私たちができること(西尾洋先生)

文字サイズ: |
2017/07/05
横浜バスティン研究会シリーズセミナー 全4回「子供のために」私たちができること
西尾洋
IMG_2826.JPG

6月16日(木)カワイプラージュにて、横浜バスティン研究会シリーズセミナー 全4回「子供のために」私たちができることの最終回、西尾洋先生による、 プロコフィエフ「子供のための音楽」でした。

IMG_2827.JPG

音楽之友社版の「子供のための音楽」は、西尾先生が解説されています。 解説者の先生から、直接、お話を伺えるとあって、参加された先生も熱心に 西尾先生のお話に聞き入っていたように思います。 西尾先生といえば、いつも難しいアナリーゼを優しく解説して下さいます。 調性とか和声とかでなく、まず、同じ形を探す事。 何度も繰り返し出てくる同じ形が、主題であり、作曲家のメッセージだと おっしゃます。なるほど、これなら子供でもできるなと、思いました。 また、臨時記号には、作曲家の特別な想いが込められているとおっしゃって、 臨時記号を外して弾いてみたり、不協和音に聴こえる響きも、実は、とても 意味のある音だという事。色々、例を挙げて演奏を混じえてお話し下さいました。 音楽之友社版の「子供のための音楽」の一曲一曲に、西尾先生の子供たちへの メッセージが書き添えられていますが、それを読んで行くと、西尾先生の 音楽への想いが伝わって来るようでした。 今日のセミナーのように、曲集全曲のお話を、解説者の先生から、直接伺うのは、 貴重な体験だと思いました。お話を伺って、プロコフィエフの「子供ための音楽」は、まるで、一冊の絵本のような曲集だと思いました。 プロコフィエフのユーモアや、メッセージが色んな箇所に、音となって散りばめられている。 まさに、音楽を通して子供たちに、伝えてあげられることが沢山あります。

IMG_2828.JPG

西尾先生は、「知らなくて不安に思うなら、まず、知ればいい。その時は、わからねくとも、後になって、また、勉強した時分かる事もあるから」とおっしゃいます。なるほど、子供たちに対してもそういう指導者側の姿勢が大切だと思いました。これからの指導の指針が見えたようなセミナーでした。

Rep:横浜バスティン研究会 中村雪子

【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】横浜バス...