兵庫県西宮市の阪神西宮駅えびす神社近くの川本ピアノサロンに藤井隆史先生をお迎えしてコンペ課題曲企画 ソロ.デュオ公開レッスンを開催しました。当初、前半は課題曲説明会の予定でしたが、ピアノデュオ、ドゥオールとしてご活躍の藤井隆史先生が講師ということもあり公開レッスン希望者が多数となり、全日公開レッスンとなりました。
今回ソロは A1.B 級を中心に、デュオは初級から中級まで藤井先生の熱意ある指導と爽やかなユーモアで、サロン内は笑顔に包まれました。
ソロでは受講希望者に低学年が多かった事もあり藤井先生は一曲ずつポイントを絞ってより噛み砕いて根気よく指導して下さいました。拍子や調性、フレーズのまとまりと終止など楽譜通りに弾く(音を鳴らす)ことに一生懸命であまり意識していなかった事を見直す良いきっかけを頂きました。
又、音のバランスを聴いてメロディーやフレーズの中の大事な音を響かせるためのタッチや体の使い方などまだ身体や手の小さい低学年の受講者の皆さんにはとても参考になったようでした。デュオではメロディーと伴奏のみならずファーストの左手とセコンドの右手のバランス、常に二人で一つの曲を作っているという意識を持ち音楽の方向を一致させる事が大切だと教えて頂きました。
藤井先生ご自身が、ソロでは片手、デュオではセコンドを受け持って一緒に弾いて下さったりしたので、音の響きのイメージを持って演奏することが大事だと受講された生徒さんも実感されたと思いました。
今回はコンペの課題曲レッスンでしたので、ホールのグランドピアノでの演奏に慣れること、ホールの奥まで響く音を出すためのアドバイスも頂きました。藤井先生は質問に対する生徒さんの答えが何であっても否定せず常にリラックスして受講出来るようにして下さいました。
そして、14 日の西宮南ステップでのトークコンサートでは本日レッスンされた曲もプログラムに入っていました。14 日のステップではデュオ ドゥオールとして藤井先生と一緒に国際的にご活躍の白水芳枝先生が、ワンポイントレッスンをして下さいました。メロディーの響かせ方を優しく丁寧に指導され、生徒さんも 4 手の役割を考えながらバランスを聴く大切さを理解されたようでした。
その後お二人の楽しいトークと演奏で盛り上がりました。前日のレッスン曲をお二人が息ぴったりに弾いて下さり、藤井先生のレッスンでのお言葉一つ一つが美しい音となって蘇ったようでした。「もっと聴いていたい」という声が聞こえる中、好評のうちに終了しました。この日のチーフアドバイザーは、福井県からお越しの酒井郁江先生でした。10 年以上前にも一度、いらしてくださいまして、それ以来の再会でした。豪快な先生で、ご縁を感じた今回のステップでした。
サロンが出来て 1 年。ステップとしては、このサロンでは初開催になります。皆さん、それぞれの思いと共にこの場での演奏に情熱を傾けてくださいまして、ありがとうございました。来年もまた、よろしくお願いいたします。