【実施レポ】2017年度 ピティナ・ピアノコンペティション 課題曲公開レッスン(渡部由記子先生)

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2017/06/06
第41回ピティナコンペティション公開レッスン(全 級)
渡部由記子
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真夏のような日差しの中、5月21日(日)日比谷スタンウェイサロン松尾ホールにて、今年もまた、渡部由記子による「第41回ピティナコンペティション公開レッスン(全級)」を開催いたしました。 レッスンは3部構成で、A2からE級までを実施、10時から17時30分まで、26名の生徒さんが受講されました。3月中には、予約でいっぱいになり、皆様の熱心さがうかがえました。 聴講は、1部から3部まですべて満席となり、3部までの通し券の方は約半数いらっしゃいました。キャンセル待ちのお問い合わせも多く,おいでいただけなかった先生方、申し訳ありませんでした。聴講者は、延べ185名にのぼり、遠くは北海道、青森、山形、宮城、富山、静岡、愛知からもご参加いただき、ホール内は熱気でいっぱいになりました。

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皆さん、とてもよくお勉強されている方々ばかりでしたが、率直にほめることで自信を持たせ、さらに良くなる方法を具体的におっしゃる渡部先生のレッスンで、1人10分程度にもかかわらず、演奏がみるみる表情のある立体的なものに変わっていくのが分かりました。 なぜそうするのか、どうしたら欲しい音になるのか。 1音1音へのこだわりが分かる、渡部先生のレッスンに圧倒されつつも、わかりやすい言葉で、具体的に説明し、実際に演奏をして音で示して下さる内容に、受講生の演奏は、どんどん変わっていきました。聴講の皆様は、食い入るようにその様子をご覧になっていました。

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・ ホールを意識して、音作りをすること、そのための指使いのアドバイス
・ 順次進行を見つけ出して、音の方向性を考える弾き方
・ バロックのスタッカートは、ついている音の音価の半分との考え方
・ 2音にスラーがついている場合、嘆きノスラーの奏法
・ 16分音符や、8分音符同音が続く時のクレッシェンドのかけ方
・ ツブがそろうためのリズム練習のアドバイス
・ 近現代の曲は特に、作曲家本人が書いているので、アーティキュレーションやディナーミクを正確に演奏すること
・ 音には、方向性があって、目的の音があるので、そこに向かうように演奏すること。
・ 決してにごらないペダルの踏み方
など。
その他、「コンクールは、人間力を作るもの」というお話があり、本番までのイメージ作りや、お母様の声がけの方法など、これから本番に臨まれる皆さんに即した内容でした。 受講された方も、聴講された方も、ほんの十数分でぐんぐん演奏が変わる、まさに『魔法のレッスン』を体験されたことと思います。
来年もこの時期に予定しております。
受講、聴講をご希望の方は、なるべく早くのお申し込みをお待ちいたしております。
受講者の皆様には、当日のDVDを無料でプレゼントいたしました。
《 聴講生の方の感想を、一部ご紹介いたします 》
♪渡部先生が、生徒さんの背中をたたいてリズムを刻んだり、テンポを速めるようにされると、次の瞬間、前とは、打って変わって音楽的になるのを目の当たりにして、やはり指導力のすごさを感じました。
♪勢いのない、あまりメリハリのなかった生徒さんたちの演奏が、先生の、どこの音をたっぷりかや、強弱の指示により、芯のある、勢いのある音に変化して、メリハリのある生き生きとした音楽に変わり、まさに「魔法のレッスン」でした。
♪コンクールの意識、声掛けの仕方、場面によりお母様の声掛けの大切さなど、具体的に教えていただき、参考になりました。
♪指示が具体的で納得できました。「私生活も怒ったことがない」という神のお言葉??に 私も見習いたいです。
♪限られた時間の中で、わかりやすいレッスンでした。根気よく指導され、生徒さんによって教え方も合わせていらして素晴らしいと思いました。叱らないレッスン、参考になりました。
♪1つ1つ音を考えて演奏することを再認識いたしました。最後に通して弾くころには、テンポも上がり、とても良い仕上がりになっていて素晴らしいと思いました。
♪限られた時間の中で、ポイントを押さえる判断が素晴らしかったです。たっぷり出したい音の強さの加減が、生の音を聞ける講座ならではで、大変有意義でした。
♪惜しみなく、ご自身の考えを伝えてくださいました。朝からお疲れのはずが、それを見せない3部のレッスン感動です。
♪本番に向けてのメンタルサポートについてもお聞きすることができました(1%でもよくなったことをほめるなど)。長時間ずっと内容の濃い、情熱的なレッスンでした。
♪愛情あふれる言葉がけで、いいところを必ず褒めていらっしゃいました。自信をもってどんどん練習して弾きたくなるような言葉がけ、学びたいです。先生の情熱がすごく伝わってきました。
♪声がけの仕方が適切で、たいへんわかりやすく、ほんの10分ほどで生徒さんの演奏が、どんどん良くなっていきました。ポイントになる音を出す重さや、右手、左手のバランスなどなど、2時間があっという間に思えるほど、充実していました。指導者ライセンスの試験をずっと受けているので、声がけの仕方やポイントのしぼり方は、試験対策としても大変勉強になりました。
♪最初は、ぼんやりとした演奏も、出すべき音、ひっこめる音を整理することで、全体のフォルムがパリッとして、整った演奏に変化したのを感じました。今週のレッスンですぐに取り入れ、確認したいです。
♪短い時間の中で、適切な指導ポイントを見出し、時間内に曲の仕上げのイメージにまで持っていかれるのに感動しました。
♪先生の「3度に指を納める、指の指定席」という言葉にハッとしました。
♪アドバイスのお声かけが、とても柔和で優しさと愛情を感じました。注意した後には、必ず褒めるところを見つけていらっしゃいました。100%できたら褒めるのではなく、少しでもよくなったら褒める方がやる気につながるということを、実際にやっていこうと思いました。
♪生徒さんの演奏も、短い間で生き生きとしてよくなりました。
♪先生の演奏を聴いた直後に、生徒さんの音、演奏が変化することに驚きました。「出すところは出す、弱くするところは弱くする」とはっきり指示されるので、曖昧なところがなく、子供にとってとてもわかりやすいと思いました。
♪惜しみなく伝授されている渡部先生のお姿に、今回も感激いたしました。


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