2017年3月28日(火)倉敷市の玉島市民交流センター・玉島湊ホールにて、ピアノデュオドゥオールの藤井隆史先生と白水芳枝先生をお招きして、2017年度「ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナー」が開催されました。
午前の部、午後の部と合わせて4時間半というお時間をいただき、A1級~D級(D級は近現代のみ)のソロ課題曲と連弾の課題曲(プレ初級・初級・中級の予選課題曲)というプログラムで演奏と解説をしていただきました。時間を忘れて、まるでコンサートを聴かせていただいているような至福のひとときのセミナーでした。
鍵盤からの音の引き出し方を、腕を使ったり、指先の様々なタッチで表現してくださったり、ペダルの細やかな踏みかえを試してくださったりと、これからコンペティションを受けようと思われている沢山の生徒さんたちも、熱い眼差しで受講されていました。
ピアノの響かせ方、連弾の細やかなバランス、ホールの響き等々、ホールでの演奏だから
こそ耳で学べることも多かったことと思います。
先生たちの講座の面白く興味深いところは、1つの時代の作品をA1級からB級へと続けて
解説を進めていかれること(例えば、バロック期の課題曲をA1級からB級へ続けてひとく
くりで)です。それにより、級の若いうちから育てておくべき音楽の歌わせ方、テクニッ
ク、タッチなどを再認識し、それを次の段階へどのように広げていくのか、その道筋も学
ばせていただきました。
また、先生たちがこのセミナーのために作ってくださっている10ページあまりにわたる<演奏プログラム>の最後のページには、「連弾の心得」と「指導のポイント」をまとめてくださっており、ソロ曲の指導にも生きていく沢山のヒントをいただくことができました。
藤井先生、白水先生、本当にありがとうございました。