2016アレンジワークショップ第3回目の講師は、作編曲できるピアニストとして、クラシック~ジャズまで幅広い分野でご活躍されている、丹内真弓先生のご登場です。
開口一番、「レッスンですぐ使える!発表会でも使える!即使える!ためには、アレンジというほど大袈裟ではなく、既製の楽譜に何か"プラス1楽器"を入れるだけで、簡単に誰でも楽しめるんですよ」との頼もしいお話。
そして、前回の講師、鈴木奈美先生のファンファーレと同時に、テーブルの上にかけてあった大きな布をパッと取り払ってみれば・・・・なんと!そこにはたくさんの"プラス1楽器"が!
会場は明るい歓声に包まれました。
これらの"プラス1楽器"は、基本ピアノの楽譜はそのまま使用して、閃いたイメージを大事にしながら即興的に入れていきます。その手順とは・・
- 手持ち楽器を出しておく(すぐ試せるように)
- プラス1したい曲は録音しておく(ある程度の再生音量も確保)
- プラス1したい箇所を検討付けておく(楽譜に直接メモ)
- 2を再生しながら検証(表現、奏法、アーティキュレーション、強弱)
- 正式楽譜化
次に、既製楽譜にどう入れるのか、「プレミアム・アレンジでブルクミュラー」(ドレミ楽譜出版社)の中の「素直な心」「アラベスク」「牧歌」「心配」を、実際に音出ししながら紹介されました。 この曲集は、原曲が少し変化したバリエーション集となっていますが、 そのバリエーションに"プラス1楽器"が入ることにより、さらに曲が生き生きと躍動感 をもち、その変化ぶりに1曲ごとに会場からはどよめきと感嘆の声に包まれました。 また、それぞれの"プラス1楽器"の奏法も教えていただきながら、皆さん一緒にリズムをとりながら楽しく学びました(受講生の門田裕美さんのお手製シェイカーにも興味深々!)。
続いては、お待ちかねの、受講生の作品発表&アレンジアドバイスコーナー!今回はアンサンブル作品が中心となりましたが、丹内先生のアドバイスが一言入るたびに魔法がかかったように曲が進化し素敵になっていく様に、受講生一同大いに納得いたしました。
最後に、何か困った際にすぐ役立つ"音の救急箱"と題して、「連弾編」「リズム編」「素材編」のご紹介があり、「感性が目覚める!7つのピアノレッスン」(ドレミ楽譜出版社)の伴奏パーツを、アレンジのヒントとして利用する方法を教えていただきました。
そして、ラストは「即クリスマス会でも使える大アンサンブル」ということで、会場全員で楽しく"ジングルベル"をアンサンブルいたしました。
泉のごとく次から次へと湧き出てくる丹内先生のアイデアと、その表現力&演奏力に、皆さん感服するとともに、続投を望む声も多数聞かれました。
(Rep:佐土原知子)
バリエーション集の編曲(佐土原先生、丹内先生)が素敵で楽しめました。日頃親しんでいるブルクミュラーで、プラス1のバリエーションを試してみようと思います。
アレンジアドバイスコーナーでは、丹内先生のアドバイスで曲がみるみる生まれ変わり、素晴らしい曲にバージョンアップされ歓声も上がりました。とどまることえを知らないアレンジの世界に引き込まれました。アレンジワークショップに参加してよかったと心から思いました。
アレンジ=実験という気持でのぞむと、逆にどんどんアイデアが浮かぶのかも、と気付かされました。3回のアレンジワークショップ、とても有意義な時間になりました。
毎年大好評のアレンジワークショップですが、2017年の日程・講師が決まりました!ぜひご予定くださいね。(お申込みは3月末開始予定、今しばらくお待ちください)
◆ 2017年11月2日(木) 丹内真弓先生
◆ 2017年11月29日(水) 小原孝先生
いずれも東音ホール10:30~12:30