2017年1月23日(月)、ハーモニーホールふくいにて、添田みつえ先生のセミナー『脳を活性化させる!高速読譜法と基礎テクニックの指導』が開催されました。
「生徒の譜読みが遅くてなかなか進まない...」「テクニックをつけてあげたいけど子どもの集中力がもたない...」という大多数のピアノ指導者が抱えているであろう悩みに、添田先生は身振り手振り、そして軽快な語り口で、解決に繋がる様々なアイデアを教えて下さいました。
使用テキストは「一冊で全調が弾ける おんぷの絵本」。導入期から全調を学べるという画期的なテキストの使用方法を、非常にわかりやすく説明していただきました。中でも各調の性格や特性の説明は、調性をしっかり理解した上で演奏することの大切さを、参加者一同再認識することができたと思います。
講座が進むにつれ、柔軟性のある子どもたちであれば、このテキストを使用すればすぐに全調が覚えられるに違いない、と確信しました。また「導入期の指導が肝心」との思いが、より一層強くなりました。
導入期のテクニック指導方法では、習い始めから大譜表を使って音符の色分けをして読譜を進める方法、大譜表を使ったミラーごっこ、リトミックを取り入れたリズム感を養う方法、「嬰」と「変」の意味や捉え方、3の指を軸指として理想の手のフォームを作り脱力も同時に学んでいく等々、今までにない興味深い発想ばかりで、どうしたらそんなに素敵なアイデアが次々と生まれてくるのか、と驚きの連続でした。
講座終了後、「導入期の指導は非常に難しいですが、今日は多くのヒントをいただきました」「早速レッスンに取り入れていきたいです」「盛りだくさんの内容で勉強になりました」、といった声が聞かれました。先生のパワフルさに、参加者一同が今後に向けてのパワーとやる気をたくさんいただきました。これからのレッスンに、更に彩りと楽しさを加えることができそうです。
添田先生、素晴らしい講座を本当にありがとうございました。