2016年12月19日(月)フェリーチェホールにて、 藤井隆史先生と 白水芳枝先生のピアノデュオ"デュオール"による「音楽性を育てるためのピアノ連弾からのアプローチ‐連弾を取り入れた魅力あるレッスンと指導法‐」という題で講座が開催されました。
【演奏曲目】
・グリーグ/ペールギュント第一組曲op.46
1.朝
2.オーゼの死
3.アニトラの踊り
4.山の魔王の宮殿にて
・ラヴェル/マ・メール・ロア
1.眠りの森の美女のパヴァ―ヌ
2.おやゆび小僧
3.女王の陶器人形レドロネット
4.美女と野獣の対話
5.妖精の園
・スメタナ/「我が祖国」よりモルダウ
連弾は、"20本の指を持ったひとりの演奏家が弾いているかのように"二人でひとつの作品を作り上げていく為、プリモとセコンドの役割を明確にし、その上で互いのバランスや二人を包むハーモニーを模索し音を整理することが重要であることを教えていただきました。
相手の音とのバランスを考えながら一つ一つの音を構築していく作業はバッハの様に一声一声を組み立てていく作業と類似しており、デュオで培った経験はソロでの演奏に大いに役に立つこと、アンサンブルの重要性を強く感じました。
また、お二人の音は一音一音に思いが込められており、時に会話をするように掛け合いを楽しまれる御姿に連弾ならではの魅力を感じました。
最後に本日レクチャーくださった曲目を全て演奏してくださり、セミナーの内容通り、お互いを尊重し考え込まれた美しい音色に演奏後たくさんの拍手に包まれました。
約50人の参加者みなさん素晴らしい演奏に大変感動されていました。
レクチャーとコンサートを一度に二つ味わうことが出来た大変充実した二時間でした。