日程：12月9日
会場：東京国際フォーラム

2016年12月9日（金）東京国際フォーラムにて山本美芽先生をお招きし、「指導者のためのライティングセミナー」という題で講座が開催されました。

月謝を上げたい、振替の要求への対応、年間レッスン数を減らしたい等、個人ピアノ教室を運営されている講師の方々が抱えるリアルなお悩みに焦点を絞り、その具体的な改善策、保護者への発信の仕方、ブログやお手紙での文章の書き方を学んで参りました。
指導者自身も研修会費や教本代、コンサートといった自分のための勉強代もかかるため、これらをコストと捉えるとやはり月謝の値上げや施設費等を頂きたいというのはどの先生方も共通のお悩みのようです。そこで山本先生より、前述のお悩みに対して、具体的な解決方法、また解決にあたっての注意点をレジェメに沿ってお話いただきました。

月謝アップは、生徒数がある程度増え、発表会などのイベント実施や保護者との十分なコミュニケーションなど、この教室にどうしても通いたいと思われるような満足度の高い教室経営を行えるようになってから値上げをすることが重要であること。また、新規入会者から月謝をアップする方法もあるということでした。
ではどのくらい前から値上げのお知らせをすれば良いか？これに対し先生は、半年前‐４か月前にはお伝えすると望ましい、と仰いました。
また保護者へのお伝えの仕方も、言葉を少し工夫することで嫌らしさがなくなり、スムーズにご納得頂けるとのことです。例えば、お手紙など文章でお伝えする場合、月謝の「値上げ」、と書くのではなく「改定」。また月謝アップの理由は、より良いレッスンを提供するための私たち自身の研修、セミナーへの参加等の費用（コスト）がかかっているためだが、"自身がそうしたもので得たスキルをレッスンに還元していきます"、というような前向きな努力をしていることを上手にアピールすると良いとのことでした。

私自身は今年４月にカルチャーセンターで指導をはじめたばかりの新米講師。これから自宅レッスンを行おうとしている講師の方々には、これらのことを事前に心得ておくだけでも様々な失敗やリスクを回避できると思います。
この他セミナーでは、先生方それぞれの教室運営の実情や、こんなことで困っている、あんなこともあったなどお話をお聞きでき、私などから見たら大先輩の先生方も、時代の様々な変化を経て常に問題と向き合い続けておられるのだな、とこれからの自分の在り方を心に思い描きました。

これから個人教室を始めるにあたり、どうすればいいか右往左往することはきっとあることと思いますが、今回のライティングセミナーや山本先生はじめ諸先生方の存在が、悩みがちな自分を後押ししてくださった気がいたしました。

★次回のセミナーのご案内★
音楽指導者のための1日カンヅメ ライティング セミナー -保護者目線で伝える力-(3月5日)

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