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2016年10月24日(月)カネトウ楽器店にて 51名もの大勢の先生方が集まる中赤松林太郎先生をお招きし、「小学生に紐解くショパンエチュード」という題で講座が開催されました。ショパンエチュードの中から 10-4、10-5、10-12、25-1を紐解いて下さいました。
赤松先生のお話はいつも 深い深い知識と膨大な情報量、 そして、それを完全に組織化して 私たちに伝えて下さいます。
今回も例に洩れず、
ショパンエチュードを解説して下さりながら、その曲だけに留まらないお話が沢山でした。
ショパンの音程は3度と10度にあり。
10度は高音を響かせなければならない。また、アルペジオの最終音を
拍頭に合わせる。
それがショパンらしさに繋がる。
ショパンはペダルが命。
でも踏み込み過ぎてはいけない。
「ペダルは私の魂だ」とは
ショパンのお言葉だそうです。
ショパンがこの世で一番美しい幸せな世界を表現したい時はDes durを使っているそうです。
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ロマン派の奏法として、
打鍵は鍵盤から指を離さないで
スタンプを押すように。
また増4度は憎悪の音程、
心の葛藤を表している。
同じフレーズが2回続く時は、
2回目にルバートをかける。因みに、バロックでは装飾を、
古典ではエコーを用いるそうです。
この他に、速度記号について。
速度記号には人間の脈拍と関係しているものと、関係していないものがあること。
またソステヌート奏法では、
音価を最大限に、指を横に滑らせるように弾くと良いそうです。
今回の講座では、音価を大切にする事の重要性をとても感じました。
私にとって、抽象的だった音楽が、 赤松先生の講座を受ける事によって どんどん具体的になっていきました。 私の頭の中にも整理箱を作って 音楽に関する色々な事柄を整理したいと思います。
赤松林太郎先生、ありがとうございました。