佐土原先生の基調講演では、佐土原先生のお教室「ミュージックスタジオ・アラモード30周年記念コンサート」の模様をプロジェクターで流しつつ、発表会成功のコツなどお話されました。生徒さんが弾きたい曲を基本的にはレパートリーとし、無いものはアレンジする、ということで、出だしから参加者の興味を引く所となりました。 お食事を交えた高級ライブハウスでの演出は素晴らしく、演奏のレベルも高く、選曲も充実!参加者もお客さまも大満足の様子が伺えるものでした。
「成功する発表会のポイント」として、
- 発表会の企画、年間計画、会場選びのポイント。
- プログラムの構成とアレンジの質が大事。
- テーマの統一感。今回は「教室誕生30周年を祝うバースデイ・コンサート」がテーマ。
- 飽きさせない工夫。各項目4~5曲毎に変化をつける。 (オープングは「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」の合奏と歌、クラッカーなどで盛り上げる。音楽クイズなども盛り込む。CDとのアンサンブル、鍵盤ハーモニカ、弾き語り、マリンバ、ファゴットなど他楽器とのアンサンブル、お食事タイムではプロジェクターに30年間の写真を投影など)
- 実際に使用した、オススメ曲や曲集の紹介。ステップ課題曲も大いに活用。
- ステップポピュラー課題曲&リズム区分表と動画の活用(配布資料)。
など盛り沢山の情報を頂き、会場では頷きながら熱心にメモを取る姿がたくさん見られました。
尚、発表会のプログラム・写真・アンケートの全ては、佐土原先生のホームページに公開されているそうで、早速参考にしたいと思われた方も多かったのではないでしょうか?
後半は、国府弘子先生の登場。ご挨拶がわりに弾いてくださった「ブルー・ボッサ」で一気にセミナー会場はLIVEハウスの空間へ!そこからのトークは、愛が溢れるお言葉の数々で、音楽を自由に奏でる勇気をたくさん頂くことになりました。
「発表会で心をつかむピアノ演奏♪そのコツ」について
- メロディーを歌う。 ジャンルは関係なく、"音楽を伝えるためにはメロディーをいかに歌うか"を大事にされており、そのためにも鍵盤ハーモニカは、ブレスを伴って歌うことに直結しているので、とてもためになるそうです。
- "最高に美味しい音"として アドリブのあるジャズの世界では、ミスした音も、「最高に美味しい音」として活用。 そこからフレーズを紡いで行くセンスと楽しみ方を教えていただきました。 新しい扉が開いていく新鮮な感覚!早速試してみたいと思った方も多かったのでは?
- ソロで弾いているときのコツ ポップスやJAZZの場合は、バンドをイメージして、ベースやドラムが鳴っているように、ビートを身体の中で常に感じられることが大事だそうです。イメージ命!
4名の方が、国府先生の楽譜「ピアノ一丁」より演奏し、アドヴァイスを受けるコーナーでは、具体的でわかりやすい一言アドヴァイスが重なるにつれ、音楽が激変して行く様子を会場で共有いたしました。1曲毎に国府先生の模範演奏で締めくくられ、語りを入れながらの「You Tune My Heart」には、涙された方も多く見受けられ、その温かく愛に溢れるピアノの音色に静かな感動が広がりました。
アンコールでは、会場からのリクエストで、「サマータイム」を鍵盤ハーモニカで演奏。
ゴールドに輝く鍵盤ハーモニカは、国府先生の命が吹き込まれ、まるで生き物のよう!
セミナー終了後も、魔法にかかったような時間となり、しばしの余韻が後を引くセミナーとなりました。そして、終了後のサイン会も長蛇の列となりました。
(Rep:丹内真弓)
●佐土原先生の発表会は、プログラミングが工夫されていて、素晴らしいと思いました。演奏のクオリティも高く、年齢層も幅広く皆さんが楽しんでいる様子がよく伝わりました。(須賀恵先生)
●佐土原先生の、発表会までの手順、会場予約のお話や、統一感と変化に富んだ素晴らしいプログラム!実際のビデオも見れて貴重なセミナーでした。もっと発表会の工夫についてお聞きしたいです。(門田道子先生)
●国府先生のトーク&プレイ本当に素晴らしかったです。ひきつけるピアノ、大変心を打たれ、涙がツラツラ出てきました。またぜひ国府さん呼んでくださいませ。(内山祐子先生)
●国府弘子さんは憧れの方で、今回お会いできるのをとても楽しみにしていました。レッスンでのアドバイス、音の出し方、メリハリ感、メロディーの歌い方etcとても参考になりました。音色もグッと心に響きました。(野中珠枝先生)