【実施レポ】多彩な音色作りへのアプローチ -スケール・アルペジオの基礎・応用-(奈良井 巳城先生)

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2016/04/20
多彩な音色作りへのアプローチ -スケール・アルペジオの基礎・応用-
奈良井 巳城
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2016年4月10日(日)カワイ横浜にて奈良井 巳城先生をお招きし、「多彩な音色作りへのアプローチ -スケール・アルペジオの基礎・応用-」という題で講座が開催されました。

ロシアピアニズムから始まり、写真を用いての流派1人づつのエピソードは、初めて聞くことも多く、とても興味深いものがありました。美しい音作りの為のシャンク棒を上手く震わせる打鍵法では、鮮やかな音色変化を示してくださり、その音がまるで目に見えるように感じました。

親指の関節への意識と手首のしなやかさの重要性については、奈良井先生が自ら考案された、レッスンで使えば効果絶大のアイテムを使っての実践。
なるほど!これを使えば子供によくありがちな手首の上下運動を防ぐ事ができ、スルスルと美しいスケールやアルペジオが弾けるのです!
今まで誰も作ることのなかった素晴らしいレッスンアイテムに会場が湧きました!
皆様は、このアイテムを「奈良井式 手首矯正ポール」や「手首位置保持バー」など、思い思いに名付けていらっしゃいました。

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言語学「調音結合」を通して、指使いとフレーズの作り方を。フレキシブルな親指、しなやかなでバネのような手首、傾ける耳(音を出す前ー発音した時ー響く時ー消える時)の大切さや、低反発の教具(パン)を使用して指先の感覚を培う必要性をお話くださり、課題曲の質疑コーナーでは、ひとつひとつの質問に、美しい音で演奏しながら、丁寧に納得の行く答えをくださいました。

印象的に曲を仕上げるコツ、例えば倍音を生かしての鐘の音の作り方と共に、ロシア正教の鐘の音の鳴り方はフランスとは違い、「ガゴーン ガゴーン ガガゴーン ガガガゴーン♪」と聞こえて来るなど、エネルギッシュな奈良井先生は、手振り&身振り&演奏で、ユーモアたっぷりにお話してくださり、終始、笑い声の絶えない楽しいセミナーとなりました。

皆様から、ロシアの作曲家、ペダリング、身体の使い方などに特化したセミナーを希望する声が、数多く寄せられましたので、是非、企画させていただきたいと思います。奈良井先生、楽しく有意義なセミナーをありがとうございました。

 

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