2016年3月15日(水)東京堂青森センターにて本多 昌子先生による「2016年度ピティナ・ピアノコンペティション 指導者のための 課題曲セミナー」を開催致しました。
青森市内はもとより、むつ、弘前、八戸など各地からコンペに向けての準備段階には欠かせない貴重なセミナーとあって、熱心な指導者の皆さんが集まりました。
時間の関係上、午前・午後に分けてA1級・B級・C級・D級は近現代全曲、バロック、古典、
クラシックは抜粋、EF級は近現代曲(邦人曲中心)のみの講座となりました。
昨年に引き続き、今年も本多先生をお招きし、テンポよく要点を押さえた内容で、予定された
曲目についてご自分で演奏なさいながら解説して下さいました。
特に時代ごとにピアノという楽器が進化するにつれて作曲家が色々な手法(強弱やスラーなどのタッチ、音色など)試すように試行錯誤されて作られていくことに触れ、ピティナにおいて4期を学ぶ意義のようなものを改めて強く意識する事となりました。 バロックからの流れがのちのロマン派や近現代に与えた影響を思うと生徒を指導する上で、音楽史をもっと学んでおけばよかったな...と我が身を反省してみたり。
また楽譜には記載されていないニュアンス的なものも弾き比べて下さり(バロック時代の付点の弾き方やトリル、本当に必要なの?このペダル。楽譜に書かれていても踏まないほうが効果的なこともあるなど...)すぐに自分でも試してみたくなるものでした。 指導者自身が「音楽を感じる力」を磨くこと、それが生徒の成長にも繋がるのだとセミナーを通して一番強く感じました。
会場から「手の小さいお子さんで、指が届かずその曲の中でどうしても大切な1音(和声を決める)が弾けないために選曲で困ってしまう」という相談については「左手の和音であれば実際こうやって弾いてみたら?」と具体的なアプローチがあり、一同、参考にさせて頂きました。
それぞれがレッスン室の中で一人で悩んでいることもセミナーを通して共感でき、大変勉強になりました。本多先生、素晴らしい講座ありがとうございました。
青森支部では今後、課題曲セミナーだけでなくバロック(例えばバッハインベンションなど)や普段レッスンで用いている曲についても勉強する機会があれば!と話し合っているところです。
また今年の秋には八戸でも初ステップ開催予定で意欲的に頑張っています。