ベートーヴェンのピアノソナタ
2016年2月17日(水)とよた参合館9階多目的ルームにて日本を代表するピアノニストでいらっしゃる関本昌平先生をお招きし、「やっぱり基本。もっと高めたーい ベートーヴェンのピアノソナタ」という題で講座が開催されました。
古典期を代表するベートーヴェンのピアノソナタを題材に、多彩な作風の曲の中に秘められた音のこだわり、聴かせどころなどを演奏家の観点から、演奏を交えながらわかりやすく解説していただきました。
ベートーヴェンが同じく古典期にあたる作曲家とどうして違う作風で曲を作っていたのか、その背景から始まり、中に出てくるリズムやテーマ、繰り返しから生まれる音の強さの違いなどを、ソナタ第4番を中心に、演奏を交えながら丁寧に解説してくださいました。 手首の使い方のテクニックをはじめ、空間の持たせ方、ベートーヴェンらしさを出す工夫など、時折混じる素晴らしい演奏がその言葉に説得力を持たせ、ロマン派への影響力、その演奏の違いなど、頷いたり笑ったりと、本当にあっという間の2時間でした。 まさに解説つきのコンサートを観ているような充実感でした。 ベートーヴェンのその破天荒さ、型破りで革新的な音の素晴らしさを存分に感じられる講座だったと思います。
受講された先生方からも、わかりやすく、説得力があり、演奏も本当に素晴らしかったです、とのお褒めの言葉を多数いただきました。 また、個人的にベートーヴェンが大好きなのですが、この講座でさらにその魅力を再確認することができました。次回の講座もぜひ関本先生を、というお声が多かったのも嬉しい限りです。
それにしても、最後に指の動きを、ということで教えていただいた指の体操が、びっくりするほど動かずに、来場された先生方も必死に指を動かしてみえました。 そういうちょっとしたテクニックや言葉なども、とても参考になりました。 次回の講座も楽しみにしております。