【実施レポ】目からウロコのピアノ奏法(3回シリーズ)Vol.3 リズム、拍、ハーモニーのとらえ方(馬塲マサヨ先生)

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2016/02/08
目からウロコのピアノ奏法(3回シリーズ)
Vol.3 リズム、拍、ハーモニーのとらえ方
馬塲マサヨ
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2016年1月25日(月)日響楽器池下店2Fホールにて馬塲マサヨ先生をお招きし、「目からウロコのピアノ奏法(3回シリーズ)Vol.3 リズム、拍、ハーモニーのとらえ方」という題で講座が開催されました。

この日の名古屋は、数日来の寒波で雪がうっすら積もり道路が凍結していましたが、会場は多くの熱心な先生方で埋まり、音楽の大切な要素である『リズム、拍、ハーモニー』のお話しにひき込まれていきました。

リズムのとらえ方において、西洋人と日本人の決定的な違いは、『弾む』か『弾まない』か。これは、西洋人は乾燥した大地や石畳、日本人は水田があったり道も雨が降ればぬかるむ環境でそれぞれ暮らしてきたことが『弾む』リズム感と『弾まない』リズム感を生み出したのではないかということです。
'一拍目'は、『落ちる』ポイントではなく、一拍目が始まる前に落ちてきたものが『落ちた瞬間に弾む』ポイントであるという説明から、今まで何となく感じていたことが頭の中で整理できすっきりと私の中に入りました。そして、この弾んで上がり、落ちてきてまた弾むという繰り返しが『拍感』で、この拍を常に感じることが自然な音楽を生むこともお話し下さいました。

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言語の違いにより、名詞が先にくる日本人は、常に小節のはじめの音で曲の始まりを感じやすいが、西洋では前置詞が先にくるので、アウフタクトから始まり小節のはじめの音につながるという感覚があるということです。
この事ともつながりますが、ハーモニーについても、西洋人はハーモニーが体の中にあり終止形も自然に感じられるが、日本人はそうではない。西洋音楽は2つの音の関係性で成り立っているので、次の音に変わる直前に変化を感じることが大切であり、ハーモニーの変わる直前で和音の響きを止めて心に響かせる練習で、変化が感じられるようになることも教えてくださいました。

西洋の楽器であるピアノを弾くとき、日本人特有の『音のとらえ方、聴き方』を意識的に変えていくことが、生き生きとした心の動く演 奏につながるのだということが理解でき、日々のレッスンのためにも自分の演奏のためにも、大きな学びを得ることができました。

馬塲先生、3回にわたり貴重なお話を頂きありがとうございました。

Rep:名古屋支部 赤松佳容子
 

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