【実施レポ】御木本メソッドで響きと技術を磨こう(山本光世先生)

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2015/12/10
「御木本メソッドで響きと技術を磨こう~正しく手を使えば楽に弾ける~」
山本光世
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11月5日(木)千里ヤマハホールに於いて、山本光世先生のセミナー「御木本メソッドで響きと技術を磨こう~正しく手を使えば楽に弾ける~」が開催されました。
今回のセミナーは全国でも初めての御木本メソッドの講座ということもあり、会場は満席の様でした。

御木本メソッドは1964年頃から御木本澄子先生により考案されたピアノ奏法の学習法です。御木本先生の著名なピアノストとの交流から自然で音楽的な奏法を探求、必要なトレーニング方法を脳障害の患者さんのリハビリからヒントを得て編み出されたそうです。山本先生は御木本先生から直々に学ばれ現在は各地で御木本メソッドのレッスンを行っておられます。

セミナーの冒頭からも、まずは人の腕や筋肉の構造を説明くださり演奏の時に使用している部位を具体的に示して下いました。
●指先の支えと腕の脱力の関係とは
●親指と小指に必要なトレーニング
●巧緻性を高める方法

セミナーの最後にはピアノ演奏の為のストレッチとして、モデル生徒さんへの模擬レッスンもあり、演奏に繋がるための体や腕、指の使い方をご教授下さいました。印象に残るお話ばかりでしたが、中でも「重力による奏法」です。その為に使う部位や筋肉を集中して意識させてトレーニングをしていくそうです。肘を脱力し上腕を意識する。不必要な力を脱力する。私も一緒に動かしてみましたが、上腕を動かす事で背中の広背筋という部分がこんなにも動いているんだと実感しました。その時肘は脱力している事。 中々演奏中はそこまで意識が行きにくいのですが、きちんと意識をしてトレーニングを続けることで、脱力と共に動きの速さ重さのかけ方を調整出来る様になり、音色や音量の変化に繋がるそうです。

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その他、指の関節の図を見せて頂きながら指の支え付け根の脱力の仕方。小指の支えの意識がソプラノのレガートを作っていること。トレーニングボードを使用しボードの突起したボタン部分を左右に指を動かし飛んだりこすり落としたりと、様々な具体的なトレーニング方法に驚きともっと知りたいの連続でした。
セミナー初めに山本先生が「曲は障害物競争のようなものだから」とおっしゃられたのが本当に納得で、それらを乗り越える具体的な方法や神経伝達を、個人差のある手や体にあった指導をしていく事が大切だと思いました。まだまだ分からない事だらけで、これからもっと勉強したいと思いました。山本先生ありがとう御座いました。

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Rep:北大阪ステーション 狩谷紀子

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