10/17(土)、東京都八丈島「ミュージックスクールWe」内において、多喜靖美先生によるセミナー『音楽おもしろ話』が開催されました。東京都の離島では初のピティナ・ピアノセミナーの開催、ということもあり、 "ピアノを習うと頭が良くなるの!?""どうしてグランドピアノはこんな形をしているの?"など、楽器や音楽にまつわるお話をメインとしたセミナーとなりました。
受講生は、ピアノを弾く方はもちろんのこと、吹奏楽部で活動をする学生さん、保育士さん、またリトミックへお子さんが通い始めたお母さんなど様々でした。
まず、"臨機応変に対応する力"が、音楽をする上で非常に鍛えられる部分だ、というお話がありました。具体的には、右手と左手が同時に別の動きが必要となる点、楽器やホールによってアプローチを変えることが要求される点、また、楽譜には同時進行すべき多くの情報が書いてありそれを読みながら弾いていく、という点などです。これはまさに他にはないといっても良い特徴であり、例えば脳科学の分野においても"習い事はピアノだけでよい!"などということを提唱する動きも出ているとのこと。
このように、生きていく上でとても大切な力を鍛えることができるというもの、というこ とが改めて認識されました。
他には、"ピアノの得意技と不得意技はそれぞれなんだろうか?""ヴァイオリンの弦は 何の動物のしっぽでできているか?"など全般的な知識を含めたお話が展開されました。
最後には、ピアノを始めて半年という大人の方と、多喜先生との実験の連弾企画もありました。この実験では、モシュコフスキーの曲が取り上げられ、実は旋律よりも和音の移り変わりこそが、全体の印象を左右する重要な要素であることが実感される実験となりました。
今回のセミナーは、楽器自体の面白さや、音楽の不思議さ、素晴らしさを再認識すると共に、また音楽のみならず多くのことに通ずる点があるということを考えるキッカケをいただける素晴らしいセミナーでした。