昨年大好評だったアレンジワークショップ。今年も、遠くは宮城、山形、福島、兵庫、岡山などからも!大勢の方が参加され、会場は熱気に包まれました。
第2弾1回目は、更に具体的な初・中級のアレンジの考え方とコツについて、長年多数の教本・曲集を手掛けたきた橋本先生ならではの、実践的なアドバイスが続出!実演を交えてのお話は大変説得力があり、会場では大きく頷きながら真剣にメモを取る姿が目立ちました。
まず前半は、アレンジのキーワードを提示しながら、わかりやすくレクチャーしていただきました。
今年の「月刊ピアノ×ピティナ編曲オーディション」の審査をしてみて、「アレンジの意図」は、次の3つが感じられました。
1. | 自己主張のため(自分で弾くことを前提) | 熱意はあり内容は濃いが、あまり一般向きではない | |
2. | 特定の他者のため(主に生徒さんのため) | 弾きやすさを考慮してある | |
3. | 不特定の他者のため(出版された後のことも想定) | 楽譜の見やすさも考慮してある |
下にいくほど、オーディションとしての評価は高くなります。
「アレンジのキーワード」として、次の4つが挙げられます。
- メロディーにはリズムとハーモニーが内在する
- アレンジの土台はベースライン
- アレンジの柱は音域の活用
- アレンジの仕上げは"愛情"!
上記について、橋本先生の楽譜収載曲を実演しながら、アレンジの過程や手法を惜しみなく披露していただきました。
後半は、受講者の公開アレンジ添削となりました。今回は7名の方が、生徒さんのためのアレンジ作品を披露。プロジェクターに楽譜を投影しながら、まずは個々に作品を演奏していただきました。どれも愛情に溢れ、レッスン現場で即使える工夫が満載で、参加者同士大いに刺激を受けたようでした。
- 「とんぼのめがね」(連弾)内山祐子さん
- 「ハナミズキ」岡崎有美子さん
- 「パフ」(連弾)佐々木貴子さん
- 「ウルトラマンタロウ」高間はるみさん
- 「いのちの名前」武内園子さん
- 「君の瞳に恋してる」村上雪子さん
- 「クリスマスメドレー」矢野孝野さん
そして、その作品が橋本先生のアドバイスにより、みるみる素敵になっていくのを目の当たりにして、会場からはため息やどよめきが・・・!
「次回は自分もぜひチャレンジしてみたい」という積極的な意見も多く聞かれました。
ラストには、アンケートタイムを利用しての、先生の素敵な(※)BGM演奏にうっ~とり。
- 「やっぱりピアノがすき!ソナチネ併用曲集」より、「ミスティー」「酒とバラの日々」
ということで、アッという間の2時間半、今回も大変充実した内容となりました。
添削者が多かったため、時間を延長しての熱いセミナーとなりましたが、質問など出来なかった方も、橋本先生とは、来年1月8日の懇親会でもゆっくりお話できますので、楽しみにお待ちくださいね。(Rep.佐土原知子)
先生の解かりやすい説明と内容の楽しさであっという間の時間でした。
参加してよかったと思います。
アレンジで同じ曲が初級から中級・上級レベルへと変化していく様子に感動いたしました。
<<アレンジの仕上げは思いやり>>
7名の先生方の作品の添削も、元の曲もステキですが、アレンジひとつでもっともっとステキになるのを身近に感じられてよかったと思います。
心より感謝をこめて、ありがとうございました。
具体的にわかりやすくお話し下さって、とっかかりがつかめた感じです。
従来の楽譜も新しい角度でみることが出来て、新鮮な楽しさが加わりました。
本日7名の方のアレンジには大変刺激を受けました。アドバイスによって音楽の流れがさらに良くなり、まさに"音をたのしむ"ひとときでした。
その「なんとなく」が先生の講座の内容の中から、理にかなっているだという発見を今日教えていただき、これから作っていくとどんな風になるのだろうと、とても意欲が湧きました。楽しみです。
4月のオーディションで「トルコ行進曲」がびっくり!選んでくださり、楽譜になるなんて夢のような現実に、ブルブルふるえるほど嬉しさを感じました。ありがとうございます。