9月30日(水)杜のホールはしもとセミナールームにて『ブルグミュラーを深く知ろう』講座が開かれました。講師は 「ブルグミュラー25」の著者、飯田有抄先生、特別ゲストに多喜靖美先生をお迎えいたしました。
飯田有抄先生とメロディア相模原ステーションを結び付けてくださった多喜靖美先生のご挨拶からスタートいたしました。
第一章はブルグミュラーの生い立ち、家族のこと、仕事ぶり、活躍など、そして第2章は日本人とブルグミュラーの関わりについてたくさんの資料写真、音源と共にお話ししていただきました。
リストやショパンと同世代に生きたブルグミュラーが、かなりの活躍をしていたことに驚きました。私個人の印象は子供の練習曲を書いた作曲家というイメージでしたが、そんな簡単な一言では納まらないくらいたくさんのお仕事をこなしていた人物でした。
また、彼の得意とすることが当時の時代ニーズにマッチしていたこと、人気のあるピアノ教師だったことなど、今の私たちピアノ指導者にも必要な要素をたくさん持ち合わせた人物だった事を知り、これから教材で取り上げる時の向き合い方にも大きな変化をもたらす内容でした。
日本にブルグミュラーが入ってきてからの歴史、なぜこんなにもブルグミュラーが愛されているのか、出版により解釈の違う点など、今日からのレッスンに直結する内容も盛りだくさんでした。
また、12の練習曲、18の練習曲にも触れていただき、リストにつながる曲、シューマンにつながる曲など、レッスンでの活用法も紹介いただきました。
この秋に開催されるブルグミュラーコンクールにも役立つような角度からのアプローチも魅力を感じました。
柔らかい和やかな雰囲気の飯田先生は、ぶるぐ協会の設立者だけあり、本当にブルグミュラーがお好きなんだなぁ、と感じさせるようなお話ぶりが印象深く、聴講の皆様も惹きこまれていたようです。
こんなにも楽しいお話を聞き、これからブルグミュラー人気はますます高まるだろうな、と想像できるような充実したセミナーとなりました。
メロ ディア相模原ステーションお馴染みのランチ会でもブルグミュラーはじめ、最近聴いた印象深いコンサート、飯田先生ご出演のトイピアノコンサートのお話にも花が咲きました。