2015年5月18日(月)、タンザワ楽器富士店にて橋本晃一先生をお迎えしてセミナーを開催しました。
橋本先生の楽譜といったら、多くの方が必ずと言っていいくらい手に取ったことがあると思います。
先生の代表的な楽譜といったら「やっぱりピアノがすき!」ですが、こちらを作られたのは約20年前とのこと。当時のピアノ教育には欠かせなかったバイエル、その併用曲集として子どもたちが楽しめる曲をバイエルと同じ106曲おさめられており、使われてる指導者も多いと思います。
続編のブルクミュラーでは子どもが好きなディズニー作品、そして最近出版されたソナチネ併用曲集では使用する子どもの年齢層を考え、ミュージカル作品を入れているということで、定番の指導楽譜だけでは子どもがなかなか楽しめない、知ってる曲から様々なテクニックを学んでいく、という楽譜のコンセプトをご説明していただきました。
また先生のオリジナル作品の「こどもだってジャズ&ロック」では先生から原稿をいただき、私がナレーションをし、先生が1曲1曲弾いてくださり、どんな想いがつまった曲なのか、ショート・ドラマとして作品を紹介してくださり、会場がコンサートにきているような、とても素敵な雰囲気になりました。
指導者の皆さんは導入教材を何にするか、併用曲集をどれにする悩まれることが多いと思います。今回、先生ご自身が1冊ごと、どのようなコンセプトで作られたのかをご説明してくださり、時代によるニーズや指導書による音域などに対応してできた楽譜だということがよくわかりました。また幼稚園や学校で学んだ曲やディズニー作品など、身近な曲で子どもたちが楽しんでピアノに取り組めるよう、そのなかで様々なテクニックを学べるよう編曲されたことなどを伺い、大変貴重な時間となりました。