2015年3月6日(金)、アルファあなぶきホール第2リハーサル室にて、講師に大城依子先生をお迎えし、『リトミックで学ぶブルグミュラー~小学生へのリズム・表現指導のヒント~』セミナーが開催されました。
リトミックと聞くと日本ではピアノを始める前の幼い子どもがするというイメージですが、スイスでは小学校1年生から始める子がほとんどで、大きくなってもやって欲しいものという前置きから始まりました。
日本と西洋の言語や文化の違いから来るビートや拍の話(握手の仕方、三三七拍子、の話から西洋人はupの感覚があるが、日本は縦の感覚がある)から、実際にビート・フレーズ・拍子感を味わってみましょうと、会場の皆で音楽的に流れの良い「88442211」に最後ポンとつけて左右の人の肩を音楽に合わせて叩いたり、ソルフェージュ的なことでブルグミュラーの「アラベスク」を使って「ラシドレミ」など上行形で列の前へ移動、「ミレドシラ」などの下行形で後ろへ移動、「ラシドシラ」の音形でその場で回るという動きを4人の受講者で実演してみました。皆さん真剣に考えながら取り組んでいました。これは歌いながら体感してもいいとのことです。
ジュネーブでは身体の調和を大切に「美しく」をモットーにしているとDVDを見せて下さり、バレーのレッスンの様に見えました。
その後も
★「アベマリア」や「海」に合わせて ヒップ ホーップと手遊び
★即時反応として「牧歌」を使って高い音や低い音の所で叩く
★1年は四季だと4つ、学期だと3つ、月だと12と色んな分け方で使えるという事から、12の♪を体感してみようと「バラード」の中間部に合わせて、各自の誕生月で手を叩く
★「清い流れ」に合わせて「春の小川」や「もみじ」を歌う
など、盛り沢山な内容でした。
私は初めてリトミックのセミナーを受けたのですが、「音楽とは本来こういうものだよ!」と音楽の根幹のとても大切なものを教えて頂いた気がします。
また、音楽に合わせて動いたり、リズムを叩くことが、こんなに楽しいことだなんて!!又、ピアノ学習者にはお馴染みのブルグミュラーをこんなにも色んな角度からゲーム感覚で楽しむことが出来るのかと感動しました。子供だけでなく、大人でも楽しめると思います。早速、リトミック共々、グループレッスンや発表会でやってみたいとワクワクしました。大城先生、楽しくてあっという間のセミナーをありがとうございました。