2015年3月10日(火)、沖縄県浦添市のベッテルハイムホールにて『2015年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナー』が開催されました。講師には角野美智子先生、またアシスタントとして角野先生の息子さんの角野隼人さんをお招きして課題曲の紹介演奏と、演奏・指導ポイントをレクチャーしていただきました。
A1級・B級は角野美智子先生が全曲を演奏し、とても丁寧に指導法や練習法を説明されていました。小さな生徒さんに対しては練習の仕方を工夫し、その曲のイメージがしっかりと伝わるように楽しく練習していく中でも、しっかりとした基礎を身につかせ、将来、大きな曲を演奏するためのテクニックや表現につながっている事がわかりました。
そしてC級・D級の曲は角野隼人さんに全曲演奏していただき、角野先生がレクチャーするというスタイルで、短い時間の中で重要なポイントをしっかり集約された充実した内容の講座となりました。
指導のポイントとして
・和音づけをしてハーモニー感をしっかり感じさせる。
・転調や音を増やしたり、練習やレッスンで比較して、納得させて表現につなげる。
・拍節感のしっかりした曲、流れを大切にする曲など、その曲のキャラクターを大切にしっかりイメージさせる。
・時代にあった様式、音色・タッチを研究する。
等がありました。
今年の課題曲の特徴、選曲の大切さを先生の指導の経験からお話されていてとても勉強になりました。今年の課題曲は名曲も多く、この紹介演奏をとても心待ちにされていた指導者も いて、とても活気があり暖かな雰囲気のセミナー会場となりました。
C級やD級の名曲を角野隼人さんが演奏し、まるでコンサート会場のような贅沢な時間となりました。お二人の素晴らしい演奏と、演奏・指導のポイントをしっかりと吸収し、夏のピティナ・コンペティションに向けて沖縄支部でも指導者、生徒達(演奏者)が頑張ります。
沖縄支部でも毎年、素晴らしい講師をお招きしてセミナーが開催できる事を嬉しく思っています。角野美智子先生、角野隼人さん、南の島沖縄県までお越しいただきありがとうございました。