【実施レポ】分析力・発想力・表現力を鍛えよう!(春畑セロリ先生)

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2015/02/25

150223岡山_春畑CIMG0312.jpg2月23日(月)ヤマハ岡山店サロンにて春畑セロリ先生による「分析力・発想力・表現力を鍛えよう!~ブルグミュラー徹底解剖」と題したセミナーが開催されました。
日本のピアノ学習者、指導者にとって縁の深い「ブルグミュラー」×各地で作曲家の立場から楽しく興味深い講座を展開されている春畑先生に、50名の参加者で会場は一杯になり、すぐに先生の話に引き込まれていきました。

まず、「ブルグミュラーの人となり」について紹介。ヨーロッパでは弟の方が有名だが早逝。ドイツ人だがパリで活躍。身分の高い人の子息たちのピアノ教師をつとめ、お金に不自由ない生活を送っていた様だが、晩年は田舎暮らしで最期がはっきりしないとの事でした。

優れたピアノ教師だったことがうかがえる「25の練習曲」。単なるエチュードに留まらず、曲の内容を想像させるタイトルで、ロマン派への時代の変化を感じられる魅力的な和音や彩りを、オクターブを使わず長すぎない曲という制約のもとに書かれている。そんな「25の練習曲」の中で好きな曲はどれか、理由は?特にどの部分が好きか、と考えることが分析であり、作曲家の意図する事、工夫を理解し、表現する事にも繋がっていく、とは、納得出来て興味深い話でした。生徒さんともそんな会話をして曲の魅力を発見し、感性溢れる演奏につなげてほしい、その様な事を理解して演奏するのに低学年で終わってしまうのは勿体無い、4~6年生で発想力、表現力をつける入門に最適なテキスト、との事でした。また、嫌いな曲があったらそれを分析するのも意味のあることであり、案外素敵な曲だと気付かされるかも、には子供の頃苦手意識を持った「あの」曲をもう一度ゆっくり見て弾いてみたい、と思いました。

また、「25の練習曲」の後、オクターブなどの制約無くのびのびと「12の練習曲」、「18の練習曲」の順で書かれていて、それらを弾いて、よりブルグミュラーの魅力を感じて「25の練習曲」に戻ると新鮮に感じて良いのでは、との事でした。また、「12の練習曲」に長い間タイトルが無いと思われていましたが、実はブルグミュラー自身がタイトルを付けていた事がわかり、昨年の出版に間に合った、というエピソードも話してくださいました。

また、受講者からの質問にも丁寧に答えてくださり、これだけの文章では充分伝えきれないのが残念ですが、あっと言う間の2時間でした。受講者の皆さんも、楽しかった、もっと聴きたいとの感想が多かったです。元気いっぱい、笑顔の素敵な春畑先生、ありがとうございました。

(Rep:ピティナおかやま白桃ステーション 井上美千代)


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