「自己受容感」を伸ばしていこう
文・砂川めぐみ(ピアノ教室フェリーチェ主宰)
日程:2014年12月27日
会場:エル・おおさか(大阪府)
12月26日は名古屋のウインクあいち、27日は大阪エルおおさかにて、保科陽子先生と山本美芽先生による「プロモーションにBlogを使おう。Blogの書き方・中級編」が開催され、大阪にて参加した。プロフェッショナルコーチの保科先生と、音楽ライター、ピアノ教本研究家である山本先生によるコラボレーション企画。セミナー名の通り、ピアノ指導についてではない。ピアノ指導においては飽くなき研究、努力をされているピアノの先生方が、その教室への想い・ビジョン・方向性を広く伝え、それを求める生徒、その保護者と出会えるようにと、ピアノ教室ならではのブログの書き方のヒントと、心が軽くワクワクするような勇気を与えてくれる魅力的なセミナーであった。
そもそもピアノ教室として、ピアノ講師として、ブログをなぜ書く必要があるのか。
ブログはいまや誰でも気軽に開設し、世界に広く発信することができる媒体であり、紙媒体を凌ぐ勢いのある、広範囲に発信できるものだ。ならば、ピアノ教室自体、レッスン内容、講師、イベントやサービスに対する意識や関心を高め、入会を促進させるメッセージとして、ピアノ教室経営にもっとブログを効果的に活用しない手はないのだ。
分かってはいても、ブログに対して少し迷いこんでしまった先生方にとって、何が障害になるのか。大きな理由の一つは「自分を宣伝すること」。また、その根底にある大きなものの一つは、良い点、悪い点のどんな自分であっても認める「自己受容感」が足りないことでもあった。
その障害となるハードルを下げるために、テクニカルな部分を美芽先生、メンタルの部分を陽子先生によって、得意とするワークが絶妙に組み込まれていた。目標は、自分の現在位置を知り、次の課題を見つけること。二人一組となって、目指す指導者像や教室のビジョンなどワークの数々で交互に質問し、話し、聴く。ものの見事に参加者の顏はどんどん明るくなり、会場の空気が熱くなってくるのが私にも分かるほどだった。「笑顔ワーク」では、数々のアーティストのインタビュー経験がある美芽先生ならではの「秘訣
を伝授していただき、会場は保科先生の合言葉「I Love自分」の笑顔が溢れかえっていた。
そこへ少し空気が落ち着き、流れが変わった。「順風満帆はチャレンジしていない。挑戦しているからこそ必ず苦労がある」と美芽先生。その言葉はとても印象的だった。過去の失敗などネガティブな話も、自分にとってネタの一つにすぎず、愛すべき事柄なのだと思える瞬間でもあった。
自分で自分に売ってみて自分自身がいいと思える商品かどうか?その答えをそれぞれの参加者の先生方は見つけたにちがいない。
基礎・技術的なことも大切であるけれど、メンタル部分の方がはるかに大事であることを皆が心にしたことは、セミナー終了後の参加者の表情が全く違ったことでわかる。
ピアノ講師でもあるおふたりの愛情と笑い溢れるピアノ教室応援セミナーの効果は、セミナー後に多数書かれたブログが証明したと感じている。
この「ブログの書き方」セミナーの様子が、全20回のステップメール完全版として配信されています。詳細はこちら。
- 砂川恵 12/27大阪
- 宮川千恵美 12/27大阪
- 大浦良子 12/27大阪
- 井上美恵子12/27大阪
- 佐々木千里 12/27大阪
- 高祖由貴 12/27大阪
- 入江範子 12/27大阪
- 秋田三佳 12/27大阪
- 谷川敬子 12/27大阪
- 深田 紀美子 12/27大阪
- 郡山小百合 12/27大阪
- 大賀 弘美 12/27大阪
- 田島麻友美 12/27大阪
- 佐々木千里 12/27大阪
- 浅井 真弓 12/27大阪
- 西堀 美夕樹12/27大阪
- 岡本ひとみ 12/27大阪
- 尾松司織 12/27大阪
- 安永真美 12/27大阪
- 川嶋 恵理子 12/27大阪
- 服部 美絵 12/27大阪
- 平塚睦子 12/27大阪
- 寺嶋 雅子 12/27大阪
- 安井享子 12/27大阪
- 曽我部貴子12/27大阪
- 西尾順子 12/27大阪
- 文 陽子 12/27大阪
- 万歳沙織12/27大阪
- 中村ちづる 12/27大阪
- 板倉カオル12/27大阪
- 小島広美 12/27大阪
- 山田和子 12/27 大阪
- 森本真紀子 12/27 大阪
- 種田葉子 12/27 大阪
- 石塚めぐみ 12/27 大阪
ほしな・ようこ◎国立音楽大学音楽教育学科卒業。楽器店に就職後、カワイグレード3級を取得し、研修講師として、後進の指導にあたる。ピアノを多喜靖美氏に師事。また、同氏の室内楽研修も継続して受講中。ピティナ指導者検定全級合格。ピティナコンペティション指導者賞受賞。指導する生徒をこれまでにピティナ、カワイ音楽コンクール等の全国大会に送り出し、数々の輝かしい実績を残す。青梅市内でピアノ音楽教室を主催するかたわら、2005年よりコーチングのプログラムを受講。音楽界では数少ないコーチング上級資格である(財)生涯学習開発財団プロフェッショナルコーチ資格を取得。これまでにピアノ指導者を中心に100人以上にセッションを実践。総セッション時間は1700時間以上を超える。ピアノ教室生徒数のアップ、資格取得、コンクール実績、セミナーデビューさせるなど、コーチングの大きな成果をあげている。現在、全国のピアノ教育指導者へ年間40回以上のセミナーを行い、その優れた指導力と分かりやすく親しみやすい講義で、絶大な信頼と高い評価を得る。音楽コーチ協会所属。著書「とっておきのぴあれんキッズVOL.1」「コーチングピアノレッスンVOL.1」他。ムジカノーヴァにも記事掲載。メールマガジン 「夢の音楽教育コーチングレッスン」発行中。中学校PTA理事も務め、公私ともに多忙な日々を送る。
セールスアカデミーに入学。セールスのスキルを音楽業界に役立ててもらおうと実践中。I LOVE 自分を提唱。9月のブログセミナーでは、36教室中、実に半分の教室に生徒問い合わせ、入会がくるなどの成果を上げさせた。
やまもと・みめ◎ 音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめる。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。
『ムジカノーヴァ』『ジャズジャパン』等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続け、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接取材した経験を持つ。中村菊子、呉暁、樹原涼子などピアノ教本の著者・訳者からは厚い信頼を得ている。
2006年~2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。
音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大な対話経験、自分自身のピアノ指導経験や子育て経験、ピアノ学習経験、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。
現在ピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。2015年は東京・神奈川・名古屋・大阪にて、ムジカノーヴァとタイアップしたピアノ指導者向けライティングセミナーを開催予定。
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大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース(ピアノ)卒業。2000年より奈良県大和高田市にてピアノ教室フェリーチェを主宰。生徒は4歳から60代まで幅広く在籍。指導歴16年。学生時代には瓜原一勲、現在はクラシックピアノを野谷恵、松村敬子、ジャズピアノを石熊楽子に師事。奈良市等においてカフェ・コンサートを開催。お茶を楽しみながら音楽に親しめる機会を提供できる演奏活動を行っている。大学卒業後3年間、法律事務所の秘書として勤務。その後、音楽教室講師を経て、看護学校講師もつとめる。運動が得意な快活さを活かして、プロコーチとして1人1人と笑顔でコミュニケーションをとり、それぞれの課題に対して具体的な練習法を提案。生徒のモチベーションを上げ、個性を引き出すレッスンが支持を得ている。ピアノ指導の研究はもちろん、何事にも意欲的に目標に向かえるようなサポートができるコーチングスキルのさらなるブラッシュアップ、自らも演奏者として楽しむことを目指し研鑽を続けている。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)会員。(一財)生涯学習開発財団認定コーチ