2014年10月28日、鎌倉芸術館練習室にて【秋山徹也先生アナリーゼシリーズ第1回】「アナリーゼして弾こう」セミナーを開催いたしました。
この講座は、バッハインヴェンション&シンフォニアを題材に、各曲の構成とそれに相応の演奏を考察していくという興味深い内容です。連続講座として長期にわたる予定であるこの講座の初回は、申し込み受付開始後あっという間に定員になってしまい、キャンセル待ちになり参加できなかった方々には深くお詫び申し上げます。これからおよそ2ヶ月毎に予定しておりますが、次回はもっと広い会場になりますので、より多くの方が講座を受けられるかと思います。
今回は初回でしたので、フーガや対位法全般の考え方についての講義と、インヴェンション、シンフォニア各1番のアナリーゼをしていだだきました。ポイントをついた親切で適切な説明は、先生の謙虚なお人柄と音楽への真摯な姿勢で私達によく伝わり、あっという間の2時間でした。
インヴェンションとシンフォニアでは、譜面を追いながら、対位法に基づいてそれぞれの和声進行にどんな演奏がふさわしいかを分かり易くアナリーゼして下さいました。
数ある版についてもこれと決めつけず、原典版のよさ、編曲版のよさを合わせて読みとり、演奏法を考えるヒントにする事が大事である、曲のクライマックスは、強く弾くだけでなく逆もありうる、要はその和声の意味を分かって深い音で弾くことで伝わる等、対位法のお話も楽曲アナリーゼも、様々な時代の曲につながるような深い内容でした。
講座の後のランチ会では、参加者の方からこんな声も!
「近寄りがたい大先生だと思っていましたが、どんな質問にも親切に答えてくださり、とても気さくでいらして感激しました。お話できて光栄です!」
12月19日開催の第2回は、インヴェンション13番、シンフォニア6番、そしてこれからは応用編として、セミナー日程に近い時期に開催されるコンクールの課題曲から数曲アナリーゼしていただくことになり、次回はバッハコンクールの課題曲を予定しております。こちらもご期待ください。復習を交えながら丁寧に進めて下さいますので、今回参加を逃した方もどうぞ安心してご参加ください。第2回のお申込みはこちらから。
(Rep:ピティナかまくらの森ステーション 大山ナオコ)